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クッキーが結んだ運命の糸――甘さと反発が織りなす異世界溺愛譚
社会人一年生の真白は、不本意な事故をきっかけにアールダリーオ王国へと召喚されてしまう。本来ならば国王デュアンの妃候補が呼ばれるはずが、神様チッチラの手違いで彼が呼ばれてしまったというのだから、まさに波乱の幕開けである。
しかしこの物語の何よりのポイントは、真白が持参したお手製クッキー。無愛想で口の悪い美貌の王デュアンも、そのクッキーの味には心を動かされたらしい。命拾いした真白は、国王の甥リュオの偏食を治すべく、なんと王家専属のパティシエとして雇われることになる。
異世界の王宮で腕を振るうことになった真白のスイーツが、頑ななデュアンの心をどう溶かしていくのか。そして、口では反発しながらも互いに意識し合う二人の距離感が、甘いお菓子とともに少しずつ縮まっていく過程が、たまらないのである。
Q. 真白はなぜ命拾いしたの?
A. 妃候補として召喚されたはずの真白でしたが、無愛想な国王デュアンに対してつい反抗的な態度をとってしまい、あわや……という危険な状況に陥ります。しかし、一緒に召喚されていたお手製のクッキーがデュアンの目に留まり、そのおかげで難を逃れたのです。つまり真白を救ったのは、彼自身が焼いたクッキーの味と香りだったというわけですね。
Q. 王家の専属パティシエとして雇われる経緯は?
A. 国王デュアンの甥であるリュオという少年に偏食の問題があり、その改善が必要とされていました。真白のクッキーがデュアンの心を動かしたこともあり、彼の持つ製菓の腕前がリュオの食生活を豊かにする可能性を認められて、専属パティシエとして王家に雇われることになったのです。スイーツの力が、一人の人間の人生を大きく変える瞬間ですね。
Q. この物語で注目すべき関係性は?
A. まず間違い召喚によって出会った真白とデュアンの関係性が中心です。デュアンは美貌ながら無愛想で口が悪く、真白はそれに対して反抗的な態度をとるという、いわゆるケンカップル的な始まり方をしています。しかし、お菓子を通じて徐々に互いの本質に触れていく過程が、じわじわと効いてくるタイプの甘さを醸し出しているのです。また、リュオという甥との関わりも、真白の人柄や優しさを引き出す要素として機能しているでしょう。
