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「好きだからこそ抱けない」という究極のジレンマ
女子校で働く教師同士の恋人関係、三慶一真と白山律匡。一真の一目惚れから始まった交際は順風満帆だったのに、初めて体を重ねた夜に事件が起きます。一真は律匡を好きすぎるあまり暴走し、体格や力の差があるにも関わらず自分の欲望の赴くままに抱いてしまうんです。その結果、翌日律匡は発熱。回復はしたものの、このことを深く後悔した一真は「律匡のことが大好きだからこそ傷つけたくない」と、もう二度と抱かないと心に決めて過ごすことに。
そこから二ヶ月。ある夜、一真は律匡から誘いを受けるわけですが、ここがもうたまらない。「俺のために言っているならやめてください、あなたに無理をさせたくない」と断る一真に対し、律匡は「俺がしたいからしたいと言ってる」と聞く耳を持たない。好きだからしたいけれど、好きだからこそできない。この板挟み状態の一真の心情、そして一真以上に固い意思を見せる律匡の想い。この静かなる攻防戦が、もう読んでるこっちの心臓をぎゅうぎゅうに掴んで離さないんですよ。
「優しい攻め」と「静かなる誘い受け」の化学反応
攻めの一真は26歳、女子高で国語教師を務める好青年。人当たりが良く生徒にも好かれているけれど、律匡のことになると自制が効かなくなる危険な一面を持っています。一回着火すると手が付けられないタイプ、という設定がもう…!普段はあんなに優しいのに、好きな人への想いが暴走してしまう。そんなギャップにやられずにいられますか?
一方、受けの律匡は29歳で数学教師。物静かな美人で、生徒からは「感情がなさそう」と思われているんですが、実は少々天然で、何より一真のことがとても好き。そして何より「淫乱マゾの気がある」という設定が衝撃的です。一見クールに映る彼が、実は内側にこんな欲望を秘めているなんて…!「誘い受け」という言葉がぴったりな、静かでありながらも確固たる意思で一真を求める姿勢。この二人の関係性が、まさに「受け優位、情けない攻め→わからせ」という展開に繋がっていくのでしょう。
体格差も見逃せないポイント。一真は律匡よりも体格や力で上回っているはずなのに、心の弱さゆえに押され気味になる。そんな一真を、律匡が優しく、時に強引に導いていく。この力関係の逆転現象こそ、多くの読者の心を掴んで離さない理由ではないでしょうか。
心臓をぎゅっと掴む、あの一言
このたった一行が、どれほどの破壊力を持っているか。普段は物静かで感情が見えにくいとされる律匡が、真っ直ぐに、ストレートに「今日セックスをしよう」と言い放つ。しかも、相手は「もう二度と抱かない」と決意している一真。この一言には、律匡の「私は本気だ」「あなたを求めている」という強い想いが凝縮されています。
また、この台詞には「二ヶ月もの間、一真の我慢に付き合った」という律匡の忍耐も滲んでいる。自分から積極的に求めるタイプには見えない彼が、あえてこんなストレートな言葉を選んだこと自体が、彼の深い愛情と焦がれの表れなのでしょう。読者はこの一言で「あ、この関係、大きく動くぞ」という期待感で胸がいっぱいになる。まさに、物語のターニングポイントを告げる名台詞です。
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