📖 らぶカル BL漫画
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初夜までの「練習」に秘められた、不器用なふたりの誠実さ
今作「オレの彼氏がデカいので」は、攻めの巨根を受け入れるため、初夜までのあいだにいっぱい練習するという、なんとも率直で潔いコンセプトの一冊です。あらすじからして、すでに大人の空気感が漂っていますが、ただの体格差エロ漫画ではない予感がします。むしろ、身体のサイズ差という現実的な問題と向き合うふたりの姿に、関係性の丁寧さが滲み出ているように思えるのです。
商業作品「正義と愛と花嵐」の番外編として描かれた本作ですが、本作だけでも読める構成になっているとのこと。J.GARDEN56で発行された同人誌の電子版であり、Lovecal専売ということも、ファンにとっては見逃せないポイントでしょう。本編を読んだ人はもちろん、本作から入る人にも配慮された作りは、作り手の誠実さを感じさせます。
タイトルのストレートさに思わず目を奪われますが、それ以上に「練習」という行為の裏にあるふたりの距離感や、初夜までの時間の過ごし方に、この作品の本質が詰まっている気がしてなりません。身体の相性って、実は心の相性と深く繋がっているものですからね。
対照的なふたりだからこそ生まれる、掛け算の魅力
攻めの佐伽羅咲愛は、長身・筋肉・巨根と、すべてがデカいまじめムッツリ元ヤン弁護士。一方の受け・猪多翔李は、ちょろ男前処女、ヤンキーにあこがれるまっすぐピュア田舎ボーイ自動車整備士です。この紹介文だけで、ふたりのキャラクターの対比が鮮やかに浮かび上がってきます。元ヤンでありながら弁護士という経歴のギャップも、ヤンキーに憧れる純朴な整備士も、どちらも魅力的な設定です。
まじめでムッツリな攻めと、ちょろくてピュアな受け。この組み合わせは、多くの読み手の心を掴んで離さない鉄板の関係性です。しかも受けは処女ということで、初めての経験に対する戸惑いや期待が、物語に瑞々しさを与えているのでしょう。田舎ボーイという背景も、彼の純真さに説得力を与えています。
ふたりの関係性は、まさに凸凹。大きいものばかりを持つ男と、小さな頃からヤンキーに憧れてきた不器用な男。そのアンバランスさが、お互いを補完し合うような化学反応を生み出しているのでしょう。体格差のあるカップルの、身体的な悩みと向き合う姿が、単なるフィクションではなく、等身大の愛として描かれているのが伝わってきます。
すべてがデカい元ヤン弁護士の、不器用な優しさ
佐伽羅咲愛の「長身筋肉巨根、すべてがでかい」という紹介からは、圧倒的な存在感と、それゆえに生まれる繊細な気遣いの両方を想像できます。まじめでムッツリという性格は、感情表現が得意ではないけれど、そのぶん行動で示すタイプなのでしょう。元ヤンという過去が、彼の持つ野性味と、弁護士としての知性を同居させ、唯一無二の魅力を創り出しています。
受けの身体を想い、初夜までの練習に付き合う姿は、一見ストイックでありながら、その実、深い愛情に満ちているはずです。自分の大きさを自覚しているからこそ、相手への負担を考え、準備を惜しまない。そんな不器用な優しさが、彼の魅力をさらに引き立てているのだと思います。
ちょろいけどピュア。田舎ボーイのまっすぐな愛情
猪多翔李の「ちょろ男前処女」という表現には、憎めない素直さと、初めてゆえの初々しさが詰まっています。ヤンキーに憧れるという純粋な心は、彼のまっすぐな性格を象徴しているかのようです。自動車整備士という職業も、手を動かす仕事に真摯に向き合う、彼の実直な人柄を感じさせます。
「まっすぐピュア田舎ボーイ」という言葉からは、都会の喧騒に染まらない、清らかな感性が伝わってきます。そんな彼が、すべてが大きい恋人と向き合い、練習を重ねていく姿は、きっと愛おしくもあり、時に切なくもあるのでしょう。その一生懸命さが、読者の心を温かく包んでくれそうです。