初恋の悪魔【タテヨミ】

🎨 DMM.com BL漫画

初恋の悪魔【タテヨミ】

発売日:2026/05/24

▶ 『初恋の悪魔【タテヨミ】』の試し読み・お得なセール状況をチェック!

蓮

研究対象として冷静に見ていたつもりが、開始数ページであの伏線の張り方に心を奪われました。これは只事ではない。

同級生が新上司として突然目の前に——再会から始まるねじれた引力

高山晴人の部署に、アメリカから中川弘樹が新しい上司として赴任してくる。二人はかつて同じ教室で机を並べた同級生だが、晴人には忘れられない過去があった。学生時代のある日、何かの弾みで弘樹にキスをしてしまったのだ。それ以来、晴人は弘樹に対して後ろめたさを抱え続けている。

一方の弘樹の態度は冷たい。晴人に対して嫌悪感を抱いているかのようなその視線は、偶然目撃した晴人の胸に深く突き刺さる。しかし、そんな状態で迎えた弘樹の歓迎会。酔いつぶれた弘樹を、晴人は仕方なく自分の部屋へと連れ帰る。

目を覚ました二人は気まずい空気の中で言い争いを始める。すると、なぜかそのまま身体を重ねることに——。あらすじだけを見れば突飛に思えるこの展開だが、過去のキスという未解決の出来事と、現在の冷たい態度の間に張り詰めた緊張が、この行為に至る必然性を感じさせる構造になっている。

蓮

緊張関係が身体的な接触へと至るまでの心理的な因果律が、構造的に美しい。学術的な興味が尽きません。

見どころ

  • 過去の「キスの事故」が生む複雑な感情の網目:単なる同級生再会ものではなく、「してはいけないことをしてしまった」という後ろめたさが、登場人物の行動原理に深く影響している。晴人の罪悪感と弘樹の冷たさの間にある歪な均衡が、物語に緊張感を与えている。
  • 酔った勢いがもたらす情報の非対称性:弘樹の本音が酔いを通じて垣間見えるかもしれないという点で、語られない心情と表出する行動のギャップが読者の想像力を刺激する。あらすじには弘樹の真意が明かされていないため、そのミステリー性が作品を牽引する。
  • オフィスという閉じた空間での立場の逆転:かつての同級生が上司と部下という上下関係に変わり、さらに過去の出来事が現在の関係を歪める。権力関係と感情のねじれが交差する構造は、心理的な駆け引きを一層魅力的にしている。

こんな人におすすめ

  • ✅ 同級生だった相手と大人になってから再会する「再会もの」の焦燥感が好きな方
  • ✅ 冷たい態度の裏に隠された本当の感情を読み解くのが楽しい方
  • ✅ 過去の「やってしまった出来事」が現在の関係を複雑に歪める展開に惹かれる方
蓮

文献として冷静に分析しようとページをめくった瞬間、この展開の技巧に打ちのめされました。偶然ではない、設計された再会の引力。これは研究対象としても一流の作品です。
WEB SERVICE BY DMM.com
タイトルとURLをコピーしました