📖 DMM.com BL小説
▶ 『トロイメライ』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
バブル崩壊後の1990年代初頭、運命的な出会いが紡ぐ罪と恋の行方
あらすじに記された1990年代初頭という時代設定。バブル景気がはじけた直後、まだ社会全体に喪失感と閉塞感が漂っていたあの時代。そんな空気の中で、妻子ある平凡なサラリーマン、広瀬隆尚は、放浪を続ける孤独な画家、川合陽深と出会います。
「平凡だが堅実で幸せな人生」を歩む広瀬と、「現実感のない不思議な存在感を持つ」陽深。この対照的な二人の出会いが、どれほど広瀬の日常を揺さぶるのか。あらすじの「罪悪感を捨て去ることは出来なくても。目を逸らすだけなら、こんなにもたやすくできてしまう」という一文からも、物語が決して軽い恋愛話ではないことがひしひしと伝わってきます。
収録作品は「夢のあと」「トロイメライ」「夢の先」の3編。表題作を中心に、夢と現実の狭間で揺れる感情が丁寧に紡がれていくのでしょう。冬木真魚さんの個人誌作品ということで、作者さんの原初の熱量がそのまま封じ込められているのだと考えると、もう期待で胸が張り裂けそうです。
見どころ
- 1990年代初頭という時代がもたらす重厚な空気感:バブル崩壊直後の虚無感と、まだ残る熱気の残滓。そんな社会情勢が、妻子ある男の抱える罪悪感と、画家の浮遊感をより一層際立たせています。単なる恋愛物語ではなく、時代背景がキャラクターの心理に深く関わっている点が魅力です。
- 対照的な二人のキャラクター性:「平凡だが堅実で幸せな人生」を歩む広瀬と、「現実感のない不思議な存在感」を持つ陽深。正反対の立場だからこそ生まれる引力と、そこに横たわる越えてはいけないライン。このバランスを作者がどのように描いているのか、心理描写の巧みさに注目したいところです。
- 罪悪感と恋心の葛藤を描く繊細な筆致:あらすじの「罪悪感を捨て去ることは出来なくても」という言葉が全てを物語っています。広瀬が家族を持つ身であること、陽深が社会のレールから外れた存在であること。二人の関係に立ちはだかる倫理と感情の板挟みが、どのような結末を迎えるのか。夢と現実の狭間で揺れ動く心情描写が堪りません。
こんな人におすすめ
- ✅ 妻子ある男性と孤独な芸術家という、立場と価値観が全く異なる二人の恋に胸をときめかせたい方
- ✅ 罪悪感や倫理との葛藤をテーマにした、大人の恋愛を繊細に描く作品をお探しの方
- ✅ バブル崩壊直後という日本が大きく変貌した時代の空気感を、物語の中で追体験したい方
