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「支配」と「被支配」が交差する、新感覚Dom/Subラブコメ
本作は、Dom/Subユニバースを舞台にした大学生カップルのラブコメディです。主人公・乙成は自分が「Switch」であることを隠し、Domとして振る舞っています。しかし後輩・香坂からのコマンドに従ってしまったことをきっかけに、彼とのプレイが始まるという導入です。
あらすじから見えるのは、立場が二転三転する関係性の面白さです。Domとして支配する側にいたはずの乙成が、初めてSubの快感を知り、甘やかされて溶かされていく過程は、タイトルにある「ご褒美不足」という言葉が示す通り、じれったさと幸福感が同居した展開になりそうです。
また、単行本限定の描き下ろし後日談3ページと、電子限定の描き下ろし7ページが収録されているのも注目ポイント。本編後の二人の関係を追加で楽しめるのは、ファンとしては嬉しい構成です。
キャラクターの魅力と関係性
乙成は「いじっぱり受」と紹介されています。Switchであることを隠してDomとして振る舞う姿からは、プライドの高さや自分に対する固執が感じられます。しかし、コマンドに従ってしまったことで、その仮面が少しずつ剥がれていくのでしょう。
対する香坂は「溺愛攻」でSwitch。後輩でありながら先輩にコマンドを送る存在として登場します。甘やかし方に長けた彼が、乙成の「いい子」という言葉にドキドキさせるという描写からは、支配する側の余裕と、その中に見える愛情が窺えます。
お互いがSwitchであるということは、立場が入れ替わる可能性も秘めているということ。Dom/Subの関係性が固定ではなく流動的である点が、この作品の関係性描写をより深くしているでしょう。
立場逆転が生む、じれったい駆け引き
乙成はDomとして振る舞っていたものの、香坂のコマンドに従ってしまったことで、その関係性が崩れ始めます。支配する側だったはずの先輩が、後輩に「いい子」と褒められるという構図は、プライドと快感の間で揺れる乙成の心情を想像させるものがあります。
「Domになれないほど甘やかし溶かされ」という表現からは、乙成が抵抗しつつも、次第にその感覚に溺れていく様子が浮かびます。支配する側としての自分を守りたい気持ちと、新しい快感への誘惑の間で、彼がどう揺れ動くのかが見どころになりそうです。
エッチなラブコメとしてのバランス感覚
本作は「エッチなラブコメ」と銘打たれています。Dom/Subというテーマを扱いながらも、コミカルな空気感を保っているのが特徴です。いじっぱりな乙成の反応と、それを楽しむような香坂の余裕の差が、コメディとしての面白さを生み出しています。
また、攻めの「いい子」という言葉に乙成がドキドキするという描写は、二人の温度差が生む甘い緊張感を感じさせます。支配と被支配の関係が、徐々に愛情を帯びたものへと変わっていく過程が、この作品の魅力の核にあるでしょう。
