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かつて憧れた存在を、今度は自分が“抱く”——
高校時代、東江聡二はずっと古賀利人の二番でした。顔も頭も性格も完璧な利人に、密かに恋をしながらも劣等感を抱え、その想いを封じ込めてきたのです。時は流れ、大手ゼネコンで秘書として働く東江の前に、利人が新たな上司として現れます。
完璧な男であるはずの利人。しかしある夜、催淫剤を盛られ苦しげに熱を孕んだ姿を、東江は目の当たりにします。その瞬間、「では、私が介抱させていただきます」——秘書であることを言い訳に、東江は自ら体を差し出すのです。
この作品の根底にあるのは、単なる再会ものではありません。長年抱えてきた劣等感が、ある瞬間に逆転するカタルシス。かつて追いかける側だった東江が、今度は介抱という名の下に利人を「抱く」立場になる——その関係性の重みが、読む者の胸を抉ります。
完璧な男の脆さを、唯一知る存在
東江聡二は、秘書としての立場を巧みに利用します。催淫剤に苦しむ利人を介抱する——それは表向きの理由に過ぎず、心の奥底ではずっと焦がれていた男を支配下に置く絶好の機会だったのだと想像できます。彼の行動には、長年の劣等感が生んだ歪んだ愛情が滲んでいます。
一方の古賀利人は、完璧な外見と能力を持ちながら、薬の力で弱った姿を晒すことで、人間的な脆さを見せます。このギャップこそが、東江の「秘書」という立場を強固なものにし、二人の関係性を逆転させる鍵となるでしょう。
東江の「介抱」という行為は、単なる身体的な接触を超えて、精神的な支配へと発展していく予感がします。秘書としての職務を盾に、自らの想いを遂げようとするその執着心——この歪みこそが、BLにおける関係性の深みを生み出しているのです。
Q. 東江はなぜ利人に対して劣等感を抱いていたのか
A. 高校時代、利人は顔も頭も性格も完璧な存在であり、東江は常にその二番手に甘んじていました。密かに恋心を抱きながらも、自分が及ばない存在であるというコンプレックスが、劣等感として長く残っていたのです。この感情が後の行動の原動力となっています。
Q. 催淫剤を盛られた利人を、東江はどのように介抱するのか
A. あらすじでは「秘書であることを言い訳に、自ら体を差し出した」とされています。介抱という名目で、長年憧れた相手を自らの手で“抱く”——その行為には、職務を装いながらも、かつての劣等感を逆転させたいという心理が込められていると考えられます。
Q. この作品のテーマとして、恋愛以外にどんな要素が重要か
A. あらすじから読み取れるのは、劣等感と執着の関係性です。完璧な存在への憧れが、再会を機に支配欲へと変質する。さらに、秘書という立場を利用した「立場の逆転」が物語の核となっています。恋愛に加えて、権力関係の転換がテーマの一つと言えるでしょう。
