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解散危機から始まる、再就職物語の予感
結成二年目のアイドルグループが人気低迷で解散の危機に瀕する。最年長でありながら人気最下位のリーダー・智也は、自分が役者志望の中途半端な存在であることをグループ売れない原因だと悩み始める。そんな折、ライブ会場で元脚本家の古條と出会うところから物語は動き出す。
強面で智也に興味がなさそうに見える古條が、なぜか人気がない理由を厳しく的確に指摘してくるという構図が興味深い。智也の「俺が売れる方法ないですか!!」という必死の頼みが、再就職=アイドルとしての再起を目指す物語の起点になるのだろう。役者志望という中途半端さが、どのようにアイドルとしての強みへと転換されていくのか、その過程に期待が高まる。
自己肯定感低めリーダーと、強面の元脚本家
智也は最年長でありながら人気最下位という立場に苦しみ、グループの売れなさを自分の存在に起因すると考えている。役者志望という中途半端な経歴への自責の念は、アイドルとしての自信のなさに直結しているようだ。そんな彼の弱みを、古條は厳しくも的確に言語化してしまう。
一方の古條は、元脚本家という経歴を持つ強面の人物。智也に興味がなさそうな態度を取りつつも、人気がない理由を指摘できるということは、実はよく観察している証拠だ。無関心に見えて、智也のことを見ている。この矛盾が、二人の関係性にどう作用していくのか。売れる方法を求めて頼み込む智也と、それに応える古條の間で、どのような距離感が生まれていくのかが見どころだ。
「中途半端」という言葉に込められた痛み
この一文は、智也の自己肯定感の低さを象徴している。結成二年目のグループが売れない理由を、実力や戦略の問題ではなく「自分が中途半端だから」と自己責任に帰着させる思考は、アイドルとしての自信のなさを如実に表している。役者志望という経歴を「中途半端」と断じる彼の眼差しは、自分自身に厳しすぎるほど厳しい。
しかし、この自責の念が物語の起点になるからこそ、古條の的確な指摘が智也にとって単なる批判ではなく、突破口として機能するのだろう。自分の弱さを自覚しているからこそ、智也は古條の言葉を真摯に受け止め、再就職先=アイドルとしての新たな在り方を模索していける。この一文は、彼の成長物語の出発点として機能している。
