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発売日:2026/05/18
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たった一言のプロポーズから始まった、予想を超える二人の物語
前巻でサイラスがあの舞踏会で見せた、あまりにもストレートなプロポーズ。あの場面でアルテシオはもちろん、読者の心も一気に持っていかれた方も多いはずです。今回の第2巻では、婚約した二人が学園を卒業し、アカデミーへと進学するところから物語が動き出します。
アルテシオは貧乏子爵家の次男坊という出自ゆえに、将来のために必死で人脈を広げようと奮闘しています。その姿がもう、健気で応援したくなるんですよね。一方のサイラスはスパダリ公爵令息として、アルテシオをひたすら囲い込む方針は変わらず、むしろ前巻以上に執着を見せてくる。この二人の温度差というか、思いのベクトルの違いが絶妙なバランスを生んでいます。
嫉妬と独占欲が絡み合う、三人の心理戦
アカデミーに現れた他国からの留学生セラフ。アルテシオが彼と交流を持ち始めると、なぜかサイラスはセラフに近づかないよう強く忠告します。この時点で「何かあるな」と察する読者は多いでしょう。しかしアルテシオは純粋に人脈を広げたいだけなので、サイラスの真意に気づけないもどかしさがあります。
そして物語が進むにつれ、セラフが大変身を遂げる場面が訪れます。その姿にアルテシオがどう反応するのか、そしてサイラスがどう動くのか。セラフが「アルテシオを自身のものにする」と堂々宣言したときの、サイラスのあの表情を想像するだけで胸が熱くなります。嫉妬と独占欲が前面に出たサイラスの行動は、スパダリの真髄を見せつけられるようでした。
作者さんは人物の内面描写が本当に巧みで、特にサイラスのモノローグから伝わる「たぶん君が思うよりもずっとずっと、俺は君を好きだよ」という初期の台詞への回収の仕方が見事なんです。あの一言が何度も反芻されるたびに、彼の愛情の深さと重さを痛感させられます。
Q. なぜサイラスはセラフに近づくなと忠告したのですか?
A. サイラスはセラフがアルテシオに対して特別な関心を持っていることを察知し、警戒したためです。アカデミーでアルテシオとセラフが交流を持ち始めた際、サイラスは直感的にセラフの存在が自分たちの関係に影響を及ぼすことを予感し、アルテシオに近づかないよう忠告しました。この忠告には、アルテシオを守りたいという愛情と、自身の独占欲の両方が込められています。
Q. アルテシオがアカデミーで人脈を広げようとする理由は?
A. 貧乏子爵家の次男坊という立場から、将来の安定した生活や自身の可能性を広げるために人脈作りに励んでいます。貴族社会では家柄やコネが重要な意味を持つため、アカデミーという多様な国や背景の生徒が集まる環境を最大限活用しようと努力しています。サイラスのような有力な婚約者がいるにも関わらず、自らの力で道を切り開こうとするアルテシオの真面目な性格が表れた行動です。
Q. セラフの「大変身」とはどのようなものですか?
A. セラフはアカデミーに留学生として現れた当初はごく普通の姿でしたが、後に全く異なる姿へと変身を遂げます。この変身によってセラフの正体や真の目的が明らかになり、物語は大きく動き出します。変身後のセラフはアルテシオに対して「自身のものにする」とサイラスに宣言するなど、二人の関係に新たな波乱を巻き起こすことになります。
