おもしれー男 光定さんは幼なじみを自称してくる(8)《Lovelicot》

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おもしれー男 光定さんは幼なじみを自称してくる(8)《Lovelicot》

発売日: 2026/06/22 | 著者: 睦月ある / ラカ | 出版社: ガールスカウトコミックス | レーベル: Lovelicot | 27P

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桃香

もうね、このタイトルだけで「来た来た来た!」って思ったわ。幼なじみって自称するところがもう絶対怪しいでしょ。大人の女としては「怪しい=面白い」に決まってるのよ。

自称幼なじみが仕掛ける、記憶を巡る甘く危険な駆け引き

「いつも名前を間違えられてしまう佐藤美鈴」の日常は、地味で控えめな女性にとってはどこか居心地の悪さを伴うもの。そんな彼女の前に、1年間片思いしていた相手・光定藍が突如「幼稚園から幼なじみだ」と名乗り出る。しかし美鈴にはその記憶がまったくない。この「覚えていない」という設定が、大人の恋愛ではむしろスパイスになるのです。

藍の語る昔話は覚えのあるものばかりで、しかも美鈴の名前を唯一正しく呼んでくれる。その優しさと懐かしさに流されそうになる一方で、「もしかして激ヤバストーカー」という疑念が頭をよぎる。この二律背反が読者の心を揺さぶります。翌朝渡されたある品も、美鈴の記憶にはないもの。彼はいったい誰なのか――。

この作品の魅力は、「記憶」と「認識」の隙間にあるもどかしさです。現実の恋愛でも、相手の過去や本心が見え隠れする瞬間にこそ胸が高鳴るもの。美鈴のように真実がわからなくても、正体不明の相手に心を許してしまう危うさ。その危険な香りが、TLとしての深いドラマを生んでいます。

桃香

「覚えていない」って言われて、なお「幼なじみだ」と押し通す藍くんの執着心がもうね…。ヤンデレ案件の予感しかしないんだけど、それがTL読者にはたまらないのよ。

記憶の空白を埋める藍の執着と、美鈴の戸惑いが織りなす大人の恋

美鈴は1年間片思いしていた相手に、「覚えていない」と言われながらも優しくされるという、複雑な立場に立たされます。普通なら「怪しい」と距離を取るところを、彼女は「きっと、私が覚えていないだけ……」と自分に言い聞かせる。この自己暗示が、彼女の恋心と向き合う弱さであり、同時に大人の女の諦念のようにも映ります。

一方の藍は、幼なじみを自称しながらも、あえて真実を明かさないミステリアスな態度を崩しません。名前を正しく呼ぶ、昔話をする、翌朝品物を渡す――これらの行動がすべて、“彼の知っている美鈴”を再確認させようとする執着の現れです。彼が本当は何を知っていて、なぜ記憶を辿らせようとするのか。その謎が二人の関係に緊張感と色気をもたらします。

このように、記憶をめぐる曖昧な距離感が、甘さと危うさを同居させるのです。「幼なじみ」という甘い言葉の裏に潜む闇。それが大人向けTLとしての深みを生み、日常では味わえないスリルとときめきを私たちに与えてくれます。

桃香

「覚えていない」って言葉に、藍くんがどれだけ傷ついたか想像するだけで切なくなる。でも、その傷を隠して平然と迫ってくるギャップが、もうね…。

「あの日から変わらない」という約束の裏側

「ほんとに覚えてないの? あの日からずっと、俺はお前のこと――」

この一文には、藍の長年の想いと焦燥が凝縮されています。彼にとって美鈴との幼い頃の記憶は、今の自分を形作る大切な核であり、その記憶を忘れられているという事実がどれほど彼を苛んだことでしょう。しかしそれを直接責めるのではなく、「ほんとに覚えてないの?」と優しく問いかける口調に、彼の強引さの中に秘めた繊細さがにじみ出ています。

読者としては、この台詞に「絶対何か重大な過去がある」と直感します。そして美鈴がそれを思い出したとき、二人の関係はどう変わるのか。記憶が戻るのか、それとも新しい形で愛が育まれるのか。この台詞が物語の核心を暗示しているからこそ、続きが気になって仕方ない。大人の恋愛における「過去の共有」が未来を変える瞬間を、私たちは待ち望んでしまうのです。

桃香

この8巻、もう完全に「運命の相手を忘れられた男」VS「記憶をなくした女」の構図が完成してる。幼なじみって甘いだけじゃない、執着と独占欲が渦巻く泥沼系TLが好きな人は絶対読むべきよ!私は今夜、子供が寝静まったらリビングでお酒片手に読み耽るわ。こんなに胸がざわつく作品、久しぶりに出会った。

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