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逃げ場のない絶望と、それでも灯る一筋の光
本作は、オメガバース世界観におけるβ(鵜藤)とΩ(雀部)のすれ違いと葛藤を描いたBLボイスドラマです。前作『β』で描かれた鵜藤×雀部の関係性が、さらに深く、そして苦しく展開します。
あらすじによれば、雀部は烏丸の代替として会社の上層部から枕営業を強要され、体も心も壊れていく様子が描かれます。抑制剤が効かない肉体に変化していく絶望と、「信じている」と告げた鵜藤を裏切っているという罪悪感に苛まれる姿は、想像するだけで胸が締め付けられます。
そんな中、彼を案じる取引先の社長であり恩人・白取と偶然再会。一方の鵜藤は、かつて烏丸を守れなかった後悔から“βにΩは救えない”と雀部に踏み込めずにいる――。この「優しさが罪深いものになる」という構図が、もう本当に心臓に刺さります。
キャラクターの魅力と関係性〜声優陣の圧巻の演技予感〜
雀部澄斗(cv.小林裕介)は、鵜藤を慕いながらもΩとしての理から逃れられない葛藤を抱えるキャラクター。公式情報からは、枕営業を強要されながらも鵜藤への想いを手放せない、健気でありながらも苦しみに満ちた姿が浮かび上がります。
対する鵜藤慎吾(cv.新垣樽助)は、面倒見が良く部下である雀部の世話を焼くβ。しかし過去の経験から愛を遠ざけており、“βにΩは救えない”という思いが彼を縛っている。この「優しさゆえの距離感」が、雀部をさらに孤独へと追いやるのです。
また、烏丸雅(cv.白井悠介)と高羽慧介(cv.古川慎)のカップルも重要な存在。かつて体を駆使してのし上がった烏丸が、自分の代わりに雀部が利用されていることを知り悩む姿や、高羽が烏丸との未来を第一に考えつつも雀部たちを案じる様子が、物語にさらなる深みを与えています。さらに、白取優雨(cv.中島ヨシキ)という新たなαの登場が、三角関係的な緊張感を生み出しそうです。
「その優しさは罪深いものだと、知っていたのなら――」
この一文は、あらすじの終盤で登場する鵜藤に対する問いかけだと推測できます。「優しさが罪になる」という逆説的な表現が、本作のテーマを象徴しています。鵜藤は雀部を思うからこそ距離を置く。しかしそれが雀部にとっては「裏切り」であり「絶望」に他ならない。このすれ違いの構図が、オメガバースという世界観と相まって、より一層切なく響くのです。
想像するだけで、鵜藤の声(新垣樽助)が、どんなトーンでこの台詞を囁くのか…優しさゆえの苦しみを帯びた声で、雀部の耳元に届くのかと思うと、それだけで心臓がバクバクしてしまいます。全人類にイヤホンをおすすめしたい衝動に駆られる一文ですね。
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