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一途と拗らせ、再会が織りなす純情オフィスラブ
面倒見のよい世話焼きな会社員・聖龍介は、長年好きだった親友の弟を忘れられずにいる。そんなある日、遅れて入社してきた初対面呼び捨ての生意気な新入社員・榊慧哉が、まさにその“弟”だった。教育担当を任された聖は、かつて募らせた気持ちを再び揺さぶられる。
彼らの関係を一気に動かすのが、新人歓迎会での出来事だ。悪酔いした榊を自宅へ連れ帰った聖は、突然榊に押し倒されてしまう。幼い頃から知っている相手に、年下の元ヤンがどういう感情で迫るのか。この設定だけで、物語の濃度が尋常じゃないと予感させる。
「一途な弟属性元ヤン×世話焼き拗らせ男前」というキャッチコピーも秀逸だ。長年片思いを抱え続けた大人の男が、まさか相手から迫られるとは思ってもいなかっただろう。両片思いが成立する条件、そして再会の衝撃がどのように甘く紡がれていくのか。
世話焼き拗らせ男前と一途な弟属性元ヤン
聖龍介は「面倒見のよい世話焼きな会社員」でありながら、恋愛に対しては長年拗らせている。親友の弟という手が出せない存在に一途に想いを寄せ、それを忘れられずにいた。社会人としての余裕と、内面に抱える未練のギャップが、彼の魅力である。
対する榊慧哉は、初対面から呼び捨てにする生意気な新入社員。元ヤンという過去を持ちながらも、どこか一途な弟属性を感じさせる。彼が聖に対してどういう感情を抱いているのか、教育担当という立場を超えて迫るその行動の裏には、きっと長年育ててきた想いがあるのだろう。
両片思いの関係は、再会をきっかけに変化の兆しを見せる。酔って押し倒すという衝動的な行動が、言葉にできなかった気持ちを暴露してしまう。大人としての理性と、抑えきれない感情の狭間で、二人の距離はどう変わっていくのか。この「片思い同士」という設定が、どれほど甘く切ない化学反応を起こすのか、想像するだけで胸が熱くなる。
「ずっと会いたかった」に込められた切実な時間
この冒頭のセリフは、あらすじの冒頭に置かれている。誰が、誰に向けて発した言葉かは明記されていないが、それゆえに読者の想像をかき立てる。長年好きだった親友の弟を忘れられない聖か、それとも生意気な新入社員・榊か。どちらにせよ、再会の場面でこの言葉が発せられる瞬間、二人の間に流れる時間の重さが一気に可視化される。
「ずっと会いたかった」という言葉は、単なる再会の喜びではない。会いたくても会えなかった時間、言えなかった気持ち、すれ違った過去が全て詰まっている。この言葉を口にすることで、長年の片思いが報われる瞬間が訪れるのか、それともさらなるすれ違いが生まれるのか。たった一節で、これだけの物語を予感させるのだから、この作品の演出は本当に巧みである。
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