僕はきみには選ばれない【単行本版】

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僕はきみには選ばれない【単行本版】

発売日: 2026/08/03 | 著者: 橘花明 | 出版社: CLLENN | レーベル: NuPu | 178P

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葵

待って待って待って!!! これですよこれ!! 「ゲイの自分は選ばれない」って最初から諦めてる受け、心臓掴まれました!!!

諦めの果てに選んだ「虫除け」という偽りの恋ーーその痛みが凄い

本作は、幼馴染のハルに秘めた想いを寄せる巴を主人公に描かれる、こじらせ片想いラブストーリーです。ゲイである自分はハルに選ばれないと最初から諦め、ハルに群がる軽い女たちを遠ざける“虫除け”として、自ら偽りの恋を繰り返してきた巴。そんな彼の姿が、冒頭のあらすじだけで既に切なさの塊です。

「せめて友達として、隣にいられるように」と願いながら、ハルの隣を守り続けてきた巴。しかし、ハルから突然「好きな子がいる」と打ち明けられてしまい、その胸は容赦なく掻き乱されます。ハルに特別な誰かができるかもしれないという絶望が、彼の中で静かに、しかし確実に何かを崩していくーーそんな構成になっています。

この作品の魅力は何と言っても、巴の「ハルが誰かと幸せになってくれたら、それでいい」という自己犠牲的な願いと、それでも隣にいたいと願う矛盾した感情の描写です。守り続けてきた境界線が崩れ始める瞬間を、ぜひその目で確かめてほしいと思います。

葵

「それでいい」って思ってる時点で、それでよくないんだよ!!! わかってる!!! この作者さんはわかってらっしゃる!!!

「それでいい」ーーこの一文に込められた諦念の深さよ

「ハルが誰かと幸せになってくれたら、それでいい」

この冒頭の一文が、もう全てを語っています。巴のハルへの想いの深さと、同時に「自分がその隣に立てない」という絶望的な諦念。本当に「それでいい」と思っているのなら、どうしてこんなにも胸が締めつけられるのでしょうか。愛する人の幸せを願いながら、その幸せの中に自分がいないことを受け入れようとする。この不器用すぎる健気さが、読者の胸を容赦なく抉ってきます。

ハルに特別な誰かができるかもしれないという事実に、巴の胸が「容赦なくかき乱されて」いくーーその描写に、この作品の持つ切なさの本質が凝縮されています。自分の気持ちに蓋をしてきた人間が、どうしても蓋をしきれなくなる瞬間。その境界線が静かに崩れ始める様を、この一文から強く感じ取れるのです。

葵

あぁ〜〜〜もう、この「こじらせ」の文字だけでお腹いっぱいです!!! 幼馴染で、こじらせてて、一途で、それでいて自己犠牲的な受けとか、あたしの好きな要素のオンパレードじゃないですか!? 電子限定の描き下ろし5Pも収録されてるって聞いて、もう震えてます!!! これは読むしかない!!! ハルの「好きな子」が誰なのか、巴の想いがどこに着地するのか、全人類注目してほしい!!!

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