ぜんぶしりたい慧くんのこと

🎨 らぶカル BL漫画

ぜんぶしりたい慧くんのこと

発売日:2026/05/11

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紫苑

ああ、これだよこれ。久々に心臓を掴まれた感覚。慧くん…あなた、ただの「お兄ちゃん」じゃないでしょ。

あの夏、大人の階段をのぼる慧くんを見た——『ぜんぶしりたい慧くんのこと』

子どもの頃から兄のように慕っていた幼馴染・慧と、数年ぶりに再会したのぶ。久しぶりに見る慧は見違えるほど垢抜けて、のぶはそのギャップに戸惑う。けれども、言葉を交わせばすぐにあの頃のように打ち解け、楽しい時間が流れていく。かつての距離感がよみがえり、のぶは安心と懐かしさに包まれる。

ところが、日常の買い物中にのぶは慧がコンドームを手に取る姿を目撃してしまう。その瞬間、慧の「オトナな側面」がのぶの想像力を刺激し、止められない思考の渦が巻き起こる。うぶな主人公が、久しぶりに再会した幼馴染のお兄ちゃんと流れでエッチしてしまう——そんな、あまあまな一夜が描かれる。

全54ページ。密度の高い作画と、セリフのない間合いが語る感情の機微。幼馴染でなければ生まれ得ない距離感の揺らぎが、白と黒の線の中に克明に刻まれている。

紫苑

うん…この「再会してすぐ打ち解ける」描写、大事だよね。昔を知ってるからこそ、今の慧に戸惑うのぶの視線が、切なくてたまらない。

久々の再会が織りなす、距離感の変遷——兄から「男」へ

数年ぶりに再会した慧は、のぶの記憶にある「お兄ちゃん」の面影を残しつつ、明らかに大人の男性へと変化している。そのギャップにのぶが感じる複雑な戸惑いこそ、本作の核だ。かつては守られる存在だった慧を前に、「知らない慧」に心を乱されるのぶの反応が、丁寧に描かれる。

しかし、言葉を交わせばすぐに昔のように打ち解ける。この「変わらない部分」が、二人の関係性の土台を静かに支える。のぶは慧の変化に動揺しながらも、その温かさに安心してしまう。このアンビバレントな心情が、読者の胸に小さな棘のように刺さる。

日常の一瞬が引き金になる、うぶな想像の暴走

買い物中の慧がコンドームを手に取る——その何気ない行動が、のぶの中で慧の「知らない部分」を一気に可視化する。それまで無意識に抑え込んでいた慧のオトナな側面が、のぶの脳内で想像を膨らませ、止まらなくなる。この「日常に潜むスイッチ」の描き方が秀逸だ。

のぶは、今の慧が誰かとそういう関係を持っているのか、どんなふうに愛し合っているのか——考えたくもないのに考えてしまう。うぶな主人公の純粋な困惑と、抑えきれない好奇心が、官能的な空気を醸し出す。そしてその想像が、現実の慧との距離を一気に縮める引き金になる。

紫苑

全54ページで、これだけの「間」と「視線」のドラマを詰め込むとは…。作画の密度がすごい。特に、のぶが慧を見つめる視線の変化だけで、物語の半分は語れてるよ。まだ読んでない人、これは掘り出し物だから。絶対に読んで。
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