📝 らぶカル TL小説
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「防火教室」から始まる、百九十センチと百五十三センチの真夏の恋
海沿いの小さな町・潮浦町を舞台に、保育士のひなた(26)と消防士の大河内さん(31)の恋を描くTL小説です。きっかけは、ひなたが担任する年長いるか組に消防署の「防火教室」がやってきたこと。赤い消防車から降りてきたのは、門の梁に頭をぶつけそうなほど大きな消防士でした。
作品を他と分けるのは、この二人の「外」と「内」の落差です。大河内さんは子どもの前でも現場でも落ち着いていて、一度も言葉に詰まらない頼れる存在。しゃがんで子どもたちと目線を合わせ、低い声でゆっくり話す姿に、園児たちはたちまち夢中になります。ところが、担任のひなたに挨拶されたとたん、真っ赤になって噛みまくり、ヘルメットを落としてしまう。この対比が物語全体の軸になっています。
「救助させてください」から始まる、許可制の恋
重い段ボールを一人で運んでいたひなたの荷物を、後ろからひょいと取り上げる大河内さん。目線までしゃがんだ彼が口にしたのは、
「せ、先生のことも、救助させてくださいっ」
という一言でした。
一目惚れだと打ち明けられて始まるお付き合いは、手をつなぐのにも「いいですか」と聞かれる、許可制の恋。夏祭りの夜、花火の下で初めて名前を呼ばれ、大きな手はいつだって壊れものに触れるみたいに優しい——そんな時間が丁寧に描かれます。体格差のある二人だからこその、距離の詰め方の慎重さが読みどころです。
触れなくなった朝、台風の夜——「大丈夫」しか言えない二人
甘い時間のあと、物語は静かに揺れます。ある朝を境に、大河内さんはひなたに触れなくなり、呼び方は「先生」に戻り、何か言いかけるたびに呼び出しが入る。ひなたは笑って「大丈夫です。行ってください」と見送る——人を助けるのは得意なのに、自分が「助けて」と言うのは大の苦手な彼女らしい選択です。
そして台風の夜、停電した園舎で、ひなたは生まれて初めてあの一言を口にします。作品仕様には「ハッピーエンドです。主人公が傷つけられる展開、無理やりな描写はありません。台風の場面でもけが人は出ません」と明記されており、重い展開が苦手な方にも安心して手に取れる構成です。
目次と収録内容——読む前の判断材料
- 第1章 防火教室/第2章 非番の海/第3章 手をつないでもいいですか/第4章 大きすぎる人
- 第5章 みなと祭りの警戒/第6章 花火のあと/第7章 休みの朝/第8章 台風の夜
- 第9章 助けてって言えた/第10章 噛まずに言えた/番外編 噛まずに言える日まで(大河内視点)
- 本文約79,000字・PDF278ページ(縦書き・文庫サイズ)/体験版は第1章〜第2章を収録
- 番外編は大河内視点で、彼の側からこの恋を見られる構成です
目次には★印の付いた章があり、性的描写を含む回が示されています。プレイ内容としては体格差、甘々、溺愛、浴衣、抱き上げ、甘い言葉責めなどが挙げられており、番外編でヒーロー側の心情が補われる点も、この作品ならではの読みどころです。
こんな人におすすめ
現場では頼れるのに、好きな人の前でだけ不器用になるヒーローが好きな方。体格差のあるカップルの、慎重で丁寧な距離の詰め方に胸を打たれたい方。「助けて」と言えない主人公が、少しずつ自分を預けていけるまでを、じっくり追いかけたい方に向いています。派手な事件よりも、二人の関係が一歩ずつ変わる過程を味わいたい読者に寄り添う一作です。





