犬と東京タワー

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犬と東京タワー

発売日: 2026/07/03 | 著者: 冬木真魚

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葵

「東京タワーが、自分のものじゃないって比喩……その切なさだけで心臓ぎゅってなるんだけど!」

永遠の不在を抱きしめる――20年前から届く恋文のような短編集

『犬と東京タワー』は、1990年代から2000年代に執筆された五篇の短編作品に書き下ろしを加えた一冊です。表題作では、東京タワーと「房原」という人物が同じように描かれます。「変わらずそこにあるけれど、自分のものでは決してない」という一文が示すように、揺るぎない存在でありながらも手の届かない対象への想いがテーマの核となっています。

また、収録作「さくら、さくら」では入学式の桜並木を巡る会話が登場。日常の何気ないやり取りの中に、相手の言葉を覚えている雄彦の優しい視線が浮かび上がります。全編を通して、普遍的な恋愛の機微を、時代特有の空気感と共に描き出しているのが特徴です。

葵

「東京タワーと房原が重なる比喩とか……もうっ、この作者さんはわかってる!!」

見どころ

  • 東京タワーに託された比喩の巧みさ:変わらない存在でありながら決して自分のものにならない対象を、東京タワーと人物に重ねて描く文学的技巧。行間から滲む諦念と執着のバランスが秀逸で、読み手の心に深く刻まれます。
  • 日常会話に潜む恋情の描写:「さくら、さくら」での桜並木のやり取りに代表されるように、何気ない会話の一つ一つに相手への想いが込められています。言葉の端々からにじみ出る感情の機微が、物語にリアリティと共感を与えています。
  • 収録作品同士の連続性と多様性:本編と続編が含まれ、同一人物の異なる時間軸での関係性を読める構成。さらに書き下ろしも加わることで、物語の奥行きと広がりが楽しめます。

こんな人におすすめ

  • ✅ 「自分のものにならない相手への片思い」がテーマの作品を好む方
  • ✅ 1990〜2000年代の空気感や、当時の生活描写にノスタルジーを感じる方
  • ✅ 短編集でありながら、各話の間に緩やかな繋がりがある構成が好きな方
葵

「どの作品にも、『手の届かないものへの想い』があふれてて……特に東京タワーの比喩がもう、心臓えぐられる切なさ! この作者さんの言葉選びと心情の掘り下げ方、本当に天才だと思う。1990年代の空気が詰まってて、それなのに今読んでも色褪せない。買って読んで正解に決まってる!」
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