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過保護だと思ったら全部監視だった――裏切られた信頼と、逃げ場のない愛の檻
推し活にのめり込み金欠状態だった主人公・つむぎは、勤めていた会社の突然の倒産により路頭に迷います。そんな彼女を救ったのが、親友・なつきのつてで紹介された神保組の事務員という仕事。組長・神保直哉は2メートル近い巨漢で、広島弁で優しく笑うイケおじ。高給与、毎日のお弁当、送迎、挙げ句の果てには黒猫のぬいぐるみまで――あまりにも手厚い待遇に、つむぎは「ただの過保護な上司」と思い込んでいました。
しかし、そのぬいぐるみと充電器にはGPSと盗聴器が仕込まれ、彼女の行動・会話・独り言まですべてが筒抜けだったのです。同僚の田村くんがつむぎに親しく話しかけただけで、直哉は冷たい笑顔で彼を「遠くにやった」。逃げようとした夜の翌朝、つむぎは三階の部屋に呼び出され、鍵をかけられてしまう――。
本作は「過保護」という甘い響きの裏側にある、重度の独占欲とストーカー性を持つヤクザの狂気的な執着を描いています。逃げ場を奪われたヒロインが、閉じ込められた檻の中でどう変わっていくのか、そしてその檻の主である直哉の本心がどこにあるのか。甘くて苦くて、それでも抗えない危険な愛の形が詰まった一冊です。
ギャップが炸裂するキャラクターたち――明るい笑顔と冷たい眼差しの裏側
主人公・つむぎは推し活に全力を注ぐ現代的な女性で、経済的に困窮していても明るさを失わない健気さが魅力的です。そんな彼女が、突然ヤクザの組の事務員として働くことになる非日常感。親友・なつきの存在が温かい日常を象徴しており、彼女とその息子・大和くんとの交流が、後に訪れる閉塞感との対比を際立たせています。
そして最大の注目は組長・神保直哉。2メートル近い巨体に広島弁の明るい笑顔……一見すると人情味あふれる「デカいイケおじ」ですが、その実態は重度の独占欲とストーカー性を持つ危険なヤクザ。ぬいぐるみにGPSを仕込むような執着ぶりはまさにヤンデレの極致であり、しかし同時に、つむぎに対しては毎日弁当を作るなどの過保護な一面も見せます。優しさと狂気の境界線がどこにあるのか、読者の背筋を凍らせながらも惹きつけてやみません。
二人の関係性は、雇い主と社員という立場から、明らかな上下関係を超えた歪な支配と依存へと変わっていきます。つむぎが逃げようとすればするほど、直哉の執着は強くなり、閉じ込めるという手段に出る。この「逃げられない」「拒めない」関係性に、TLファンなら誰もが心臓を鳴らすことでしょう。
Q. つむぎはなぜ神保組で働くことになったのか?
A. つむぎは推し活で金欠状態だったところに、勤めていた会社が突然倒産し、生活に困っていました。そんな彼女を案じた親友・なつき(シングルマザーでスナック勤務)が、自分の働くスナックの店主・ママに相談。ママは神保直哉の知り合いであり、つむぎに神保組の事務員としての仕事を紹介したのです。給与も良く、住み込みのような形で過保護な待遇を受けられることに、つむぎは安堵しながらも違和感を覚えます。
Q. ぬいぐるみや充電器に仕掛けられたものは?
A. 組長・神保直哉は、つむぎにプレゼントした黒猫のぬいぐるみと充電器に、GPSと盗聴器を仕込んでいました。そのため、つむぎの行動・会話・独り言まですべてが直哉に筒抜けになっていました。つむぎは当初、単なる過保護なプレゼントだと思っていましたが、田村くんが彼女に近づいただけで「遠くにやられた」事件をきっかけに、すべてが監視のためだったと気づくことになります。
Q. つむぎが逃げ出そうとした後の展開は?
A. あらすじによると、つむぎは直哉のストーカー行為と独占欲に恐怖し、逃げ出すことを決意します。しかしその夜の翌朝、彼女は三階の部屋に呼び出され、鍵をかけられてしまいます。つまり、逃げ出そうとした行為が直哉の怒りを買い、物理的に閉じ込めるという手段に出たのです。この時点で、つむぎは完全に直哉の支配下に置かれることになります。
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