📝 DLsite TL小説
▶ 『夜明け前の舟屋で泳ぎを教えた九歳下の海士に「今、息が合いましたね」と潜りの息のまま重ねられ呼吸ごと預けて種付けされた年上水泳指導員の話♡♡♡』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「教える側」だったはずの年上指導員が、息ごと預けられていく
本作は、町営プールの水泳指導員・伊佐沙那(33歳)と、九歳下の海士・池之上航(24歳)の関係を描くTL小説です。沙那は元遠泳の選手で、人に息の使い方を教える立場。一方の航は、四年前に船を下りて海士になり、素潜りのための息の使い方を習うために沙那のもとへ通ってきた過去を持ちます。泳ぎを教えたのは沙那のほう。けれど物語が進むにつれて、合わせている側が逆転していく――その構図が本作の軸にあります。
この浜の「先輩」呼びが、四年経っても続いている意味
この浜には、泳ぎを教わった相手を歳に関わりなく「先輩」と呼ぶ決まりがあります。九歳下の航は、三か月の講習が終わったあとも、四年経った今もその呼び方を変えません。年の差と、教えた・教わったという上下関係が、呼称の中にずっと残り続けているわけです。海士として潜りの息を長くしたいという航の願いから、沙那は出漁前の一時間、舟屋の二階で息こらえに付き合うようになります。指導の延長として始まった時間が、次第に別の意味を帯びていく過程が丁寧に描かれます。
「今、息が合いましたね」――言葉にした瞬間から、戻れなくなる
何度も息こらえを繰り返すうち、航の胸の上下と沙那の胸の上下が同じ速さになる晩が訪れます。その変化に航が気づき、「今、息が合いましたね」と口にする。思ったことをその場で言葉にしてしまう航の性質が、逃げ口上を作れない沙那を追い詰めていきます。沙那もまた、それを口にしてしまう。言葉にした端から、二人の間で起きていることが後戻りできない形になっていく――という流れが、公開あらすじで示されています。夜明け前の一時間は、そのまま種付けの時間へと変わっていきます。
夜明け前の舟屋という舞台が、二人の時間を切り取る
物語の舞台となる舟屋の二階は、夜明けまで一時間、潜りの支度をする場所です。素足の裏が板の間の冷えを拾う――という書き出しからもわかるように、静かで、冷たくて、夜明け前の薄暗さが漂う空間。その中で二人は並んで仰向けになり、吐き切って、止める、を繰り返します。日常の延長にある指導の時間が、誰にも見られない一時間だけ、特別なものに変わっていく。舟を出す航と、解けた綱の先を海に浸ける沙那という描写も、生活と関係性が地続きであることを感じさせます。
こんな人におすすめ
- 年の差カップル、とくに年下の男性が年上の女性をまっすぐ見つめる関係が好きな方
- 「教える側」と「教わる側」の立場が揺らいでいく過程に惹かれる方
- 静かな場所で、言葉少なに距離が縮まっていく空気感を楽しみたい方
- 甘いやりとりの中に、逃げ場のない熱量を感じたい方
全63ページのR18作品です。登場人物はどちらも成人した大人であり、公開あらすじにある関係性と設定をもとに紹介しています。夜明け前の一時間がどんなふうに満ちていくのか、まずはあらすじの続きを確かめてみてください。
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