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雪深い山奥の宿で、鞣し職人とマタギが交わす冬の物語
本作は、冬のあいだだけ山奥のマタギの宿に住み込み、獣の皮を鞣す職人・出井蕗子と、宿の主でマタギの助川鉄次のあいだに生まれる大人の関係を描いたTL小説です。ヒロイン一人称で語られ、体格差と歳の差を軸にした現代もの。全13章、約3.7〜3.9万字のボリュームで、体験版では第1章から第2章までが読めます。
物語の軸になるのは、蕗子の手です。皮の厚みも水の抜け具合も、薄暗い鞣し場で手のひらだけで読む職人。その手が、やがて鉄次の大きな体をほどいていく。皮を揉みほぐすのと同じ手つきで触れるという設定が、この作品ならではの手触りを感じさせます。
190cmの巨躯と155cmの職人――「触れてくれ」と頼む男
助川鉄次は45歳、190cmの巨躯で、顎から頬まで黒い髭に覆われ、口元がほとんど見えないほど。山では誰より先を歩き、宿では誰より口が重いという寡黙な男です。一方の蕗子は31歳、155cm。体格差も歳の差もはっきりとした二人です。
そんな鉄次が、ひび割れた手に獣脂を塗り込みながら、荒れた手で触れるのをためらう。そして「あんたから触ってくれ」と頼む。この一線が、本作の関係性の核になっています。
帰れる冬なのに、鞣し場の灯りを落とさなくなる
麓へ下りるバスは一日二本。帰ろうと思えば帰れる冬なのに、蕗子は鞣し場の灯りを遅くまで落とさなくなる――あらすじでは、そんな心情の揺れが描かれます。囲炉裏の煙と獣脂の匂いが髪と指に移り、朝になっても落ちない。その匂いが、夜を重ねるうちに鞣し場の外でも彼の匂いをまとうようになる。山の暮らしの匂いと、二人の距離の変化が重なっていく構成です。
ジャンルとしては、体格差・歳の差・ワイルドな相手という要素に、騎乗位や種付け、孕ませ・妊娠、そしてハッピーエンドが並びます。二十歳を超えた社会人同士の、合意のうえでの関係として描かれると明記されています。静かな山の宿を舞台に、大人の時間がじっくり積み重なっていくタイプの作品を読みたい方に向いています。
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