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📝 DLsite TL小説
▶ 『死んだことにされた悪役令嬢が王家墓所の石工場で石棺師に『貴女の棺には名を刻まなかった』と明かされ、名のない棺の傍らで毎夜孕むまで種付けされる話♡♡♡』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
「名を刻まない」がすべてを変える、異色の悪役令嬢転生
本作は、乙女ゲーム『白亜の墓標』の悪役令嬢リュシエンヌ・ドルサックに転生した主人公が、王家墓所の石棺師バスティアン・キュルヴィルとのあいだに奇妙な関係を築いていくTL小説です。この国の断罪は、生きたまま棺に納められ、蓋に名が刻まれてはじめて「死んだこと」になります。ところが主人公の棺の蓋には、真新しい鑿目のほかに文字の一画もない。名のない棺は納骨堂へ運べないため、彼女は死者にも生者にもならないまま石工場に留まり続けることになります。
物語を動かすのは、この「宙ぶらりんの存在」という設定です。婚約を破棄され、葬送まで済まされた令嬢が、石の請け書を辿る石棺師の仕事を待つしかない。死んでいるはずなのに、日々は続いていく。その閉じた空間で、名を刻まないという選択の意味が少しずつ明らかになっていきます。
石棺師バスティアンが抱える、三年前の「半刻」
攻めにあたるバスティアンは35歳。三年前の王妹の葬送で、棺の脇に半刻のあいだ微動だにせず立つ役目にありました。誰も彼を見ないその時間を、列のなかで二十一歳だったリュシエンヌだけが同じだけ動かずに過ごしていた——彼は今もその半刻を覚えています。名を刻まなかった棺は、彼の生涯でただひとつ。この二つの事実が本作の核であり、身分差と年の差をまたいだ二人の関係の起点になっています。
石粉の舞う工場で、動かないことがいちばん強い刺激になる夜が重なっていく。やがてリュシエンヌのほうが彼を動かさずに与える側へ回り、毎夜種付けされ孕まされていくという展開が、あらすじで示されています。石と鑿の音を好み、動かずにいることが苦にならないという彼女の資質が、そのまま関係性の質になっている点が特徴的です。
破滅ではなく、名を並べて彫る結末へ
本作の結末は、破滅エンドではありません。名を刻まないままの棺を空で納骨堂へ納め、婚姻の石板に二人の名を並べて彫るハッピーエンドへと向かいます。断罪から始まった物語が、名を失うことと名を並べることのあいだで着地する構成は、本作ならではの読みどころです。全72ページで、R18の成人向け作品として公開されています。登場人物はいずれも18歳以上の成人として描かれています。
執着や溺愛、身分差を軸にした物語を求める方に向く一方、葬送儀礼という重めの題材を土台にしているため、静かな緊張感のある展開を好む方にも馴染みやすい作品といえます。なお、本作は架空の王国を舞台にしたフィクションであり、現実の刑罰や強要を肯定するものではありません。
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