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眠っている間に、静かに侵食されていく関係性
校内で有名な美形兄弟、藤原理玖と藤原獅朗。あるトラウマから人に触れられるのが怖い理玖にとって、親の再婚で義弟となった獅朗だけは平気な相手でした。いつも一緒に寝て、抱きしめて、安心させてくれる。そんな日々を過ごす中で、理玖はいつまでも依存していてはいけないと距離を置くことを提案します。
しかしその夜、胸や下半身に気配を感じて目を覚ますと、獅朗が乳首を舐めたり、アレを触ったりしていたのです。「気持ちい?勃ってるよ」という言葉とともに、超級に重い弟の執着が、ゆるやかに兄を囲い堕としていく。自立なんてさせるかよ、理玖は俺のだ――。
1話から7話に加え、単行本収録の描き下ろし漫画5P、電子限定の描き下ろし漫画5Pも収録されています。義兄弟という逃れられない関係性の中で、兄が無自覚に依存し、弟がそれを手放さない。共依存が沼として機能する構造が、あらすじの時点で完成されています。
触れられる恐怖と、ただ一人の例外という依存構造
理玖はトラウマによって人に触れられるのが怖いという設定です。それなのに義弟の獅朗だけは平気で、一緒に寝て抱きしめられて安心している。この時点で理玖の世界は獅朗なしでは成立していません。距離を置こうとしたのは、依存している自分への気づきと、相手への申し訳なさからでしょう。
しかし獅朗側からすれば、その提案は「手放す」宣言に他ならない。理玖が自立しようとするほど、獅朗の執着が発動する構造になっています。理玖の「離れなきゃ」と獅朗の「離さない」が同時に動く、すれ違いではなく絡み合い。これが共依存沼の入口です。
「気持ちい?勃ってるよ」という夜の侵食と、逃げ場のなさ
理玖が目を覚ましたのは、獅朗が乳首を舐めたりアレを触ったりしていたからでした。眠っている間に身体を開発されるという、抗えない形での侵食です。理玖が気づいた時にはすでに身体が反応している。「気持ちい?勃ってるよ」という獅朗の言葉は、抵抗の余地を奪う確認でもあります。
さらに「自立なんてさせるかよ、理玖は俺のだ」という獅朗の内心が示されることで、理玖の意思とは別のところで関係が固定されていく。兄が選ぼうとした自立を、弟が静かに無効化していく。逃げ場のなさが、この作品の湿度そのものです。




