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普通の会社員が異世界で二つの運命に引き裂かれる、背徳の三角関係
毎日上司に怒られてばかりの冴えない会社員・脇谷準。そんな彼が友人・神永勇と共に異世界へ飛ばされ、偶然にも「勇者」と勘違いされてしまう――というところから物語は始まります。
助けを求める世界は、魔王ディスベルの侵略に苦しむファンタジー世界。勇者扱いされる準は試練に巻き込まれながらも、勇との絆、そして敵対するはずの魔王ディスベルとの距離も揺れ動いていくのです。
本作は同人版「おまけ魔王編」「おまけ勇者編」を収録し、えっち多めでお届けする第2巻。タテヨミ作品の横読み形式で再構成されているので、読み応えも抜群です。
「勇者」と間違われる主人公・準の愛されキャラ
あらすじから見えるのは、主人公・準が「勇者と勘違いされたモブ」という絶妙なポジションにいること。普通の会社員だった彼が、なぜか試練に巻き込まれ、魔王と勇者の間で揺れ動く――この「勘違い」から生まれる関係性の歪みこそが、この作品の大きな魅力だと感じます。
準が持つ「モブ感」が逆に異世界では特別な存在に見えてしまうギャップ。そのギャップに惹かれた二人の男性が、準に対してどんな想いを抱くのか、そこにどれだけの熱量が注がれているのか――「この作者さんはわかってる」と確信できるポイントです。
対照的な二人の男性――魔王ディスベルと勇者・神永勇
魔王ディスベルは侵略者として描かれていますが、準との距離が揺れ動くという表現から、単なる悪役ではないことが窺えます。一方で、勇者と勘違いされた準を支える友人・神永勇もまた、準に対して特別な感情を抱いているように見えます。
敵対する存在である魔王と勇者。この二人が、一人の「モブ」を巡って交錯する感情の奔流が、本作のドラマチックな展開を支えているのでしょう。同人版を含めた「おまけ編」の収録も、それぞれのルートをじっくり楽しめる構成になっていて、作者さんの愛情が伝わってきます。
