新ワンダフルBoy’s Vol.102

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新ワンダフルBoy's  Vol.102

発売日: 2026/07/28 | 著者: たつよし / 嶌谷しち / 牛男 / 羽柴紀子 | 出版社: 光彩書房 | レーベル: 新ワンダフルBoy’s | 98P

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紫苑

今月のワンダフルは、再会と新たな出会いが織りなす、重層的な一冊ですね。まずはたつよし先生の新連載から、その関係性の構築に注目したい。

再会と新たな始まり——4作品が描く“関係性の重さ”

「新ワンダフルBoy’s Vol.102」は、4つの作品がそれぞれ異なる形で“出会い”と“再会”を描き出している。たつよし「その顔に弱い」は、大学のテニス部で再会した中学時代のライバル同士の関係がスタート。蓮見と桜井、二人の視線の交錯には、過去の因縁と現在の距離感が凝縮されている。新歓コンパの喧騒を抜け出して二人きりになる場面は、再会がもたらす緊張と期待が絶妙に表現されている。

一方、嶌谷しち「流されるままにイッちゃって!!」は、中学時代の友人たちと海に来た凌太が、自分だけ取り残されたような疎外感を抱くところから始まる。そこに現れるギャル男との出会いは、一見軽やかだが、ノンケ同士の距離感がどう変化していくのかが気になる導入だ。

続話では、牛男「白い花束を君に」が、ナナの突然の失踪と、白い花を探す夜の山への捜索へと展開。ファンタジー要素が強まる中、ラインハルトの行動に彼の執着の深さが滲む。羽柴紀子「君の涙を拭えたら」は最終回。咲夜が臣の家を後にする決断と、淳太(前世)への想いが交錯し、転生ものならではの“選択”がテーマとなる。

紫苑

それぞれの作品に共通するのは、関係性を丁寧に積み上げる姿勢。この“解釈一致”と感じる瞬間が、各作品の要所に散りばめられている。

見どころ

  • 「その顔に弱い」における再会の緊張感:大学入学という新しい環境で、中学時代の因縁の相手と再会する蓮見と桜井。テニスコートの外での二人きりの時間に、過去の記憶と現在の感情が交錯する。目線や手の動きだけで関係性が語られるような、密度の高い描写が期待できる。
  • 「流されるままにイッちゃって!!」のノンケ同士の距離感:自分だけが“イケてない”と感じる凌太と、明るくてイケメンなギャル男。一見相容れない二人の間に生まれる微妙な空気感と、それがどう変化していくのか。ラブコメ要素の中にも、自己肯定感や友人関係の変化が描かれそうだ。
  • 「君の涙を拭えたら」最終回の決断:前世の記憶と現在の恋心の間で揺れる咲夜。臣への“どちらが好きか”という問いは、転生ものの核心を突く。最終回でどのような答えを選び、それがハッピーエンドに繋がるのか。羽柴紀子先生の丁寧な心情描写に注目だ。

こんな人におすすめ

  • ✅ 学生時代の因縁や再会をテーマにした、抑制された感情のやり取りが好きな方
  • ✅ ファンタジー要素を含む転生もので、主人公の選択と覚悟を描く作品を求めている方
  • ✅ ノンケ同士の距離感や、一見軽いタッチのラブコメの中に潜む関係性の深さを味わいたい方
紫苑

今月号は、新連載の可能性と完結作の重みが共存する贅沢な構成。再会の緊張、転生の選択、ノンケの揺らぎ——それぞれの作品が、関係性の“重さ”を異なる角度から切り取っている。これを噛みしめるように読み解く金曜の夜が、待ち遠しくて仕方ない。

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