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傷を抱えた令嬢に、女装王子が寄り添う――練習のたびに心ほどける、甘くインピュアな恋のレッスン
婚約者と義妹の情事を目撃してしまった次期伯爵ニーヴェリア。動揺しながらも領地経営に励んでいた矢先、暴漢に襲われて身体に傷を負い、男性に激しい拒否反応を起こすようになってしまう。彼女が静養のため訪れた叔父の屋敷で出会ったのは、道楽者と噂される第三王子ラルヴィン。
ラルヴィンはしかし、なんと女装して彼女のもとへ通い始める。男性に触れられることすら怖くなった彼女のために、ふたりは「練習」として少しずつ、手を繋ぎ、頬に口づけ、そして優しく抱擁を交わすように。拒否反応に苦しみながらも、その練習を受け入れていくニーヴェリアの姿に、胸がぎゅっとなる。
ようやくふたりの距離が縮まってきたところへ、元婚約者エルドンが現れて――。道楽者と噂されながらも、腹黒な一面を持つラルヴィンの本心が、物語を大きく動かしていく。
男性恐怖症と隣り合わせのふたり――女装という選び方が生む、特別な距離感
男性に激しい拒否反応を起こすようになったニーヴェリアにとって、ラルヴィンが女装して会いに来てくれるというのは、本当に大きな救いだったはず。彼女が心を閉ざさずに済んだのは、女装という壁があったからこそと言えるでしょう。
ただし、ラルヴィンの正体は「腹黒女装王子」。彼がなぜそこまでして彼女に近づきたのか、その思惑が明かされる日が来るのか――。道楽者と噂される王子の、予想外の優しさと策略が入り混じる距離感に、目が離せません。
「練習」で重ねる、指先から伝わる体温――手を繋ぎ、頬に口づけ、抱擁の先へ
あらすじでは、手を繋ぎ、頬に口づけ、優しく抱擁を交わすまでが描かれています。どれも「練習」という名の一歩ですが、そのひとつひとつがニーヴェリアの傷を癒やしていく様子は、まるで心臓の鼓動を確かめるようにゆっくりと進んでいく。
身体的な距離が縮まると同時に、ふたりの気持ちもじわりと近づいていくのが伝わってきます。そこへ現れた元婚約者エルドン。彼の出現が、この穏やかな時間にどんな波紋を投げかけるのか、続きが氣になって仕方ありません。
