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「面倒見てよ」の一言が運命を変える──不健康美人と大学生の危うい関係性
大学生の新は、恋人にお金を持ち逃げされるという不運続き。懲りずに新しい恋を探していた矢先、彼の前に現れたのは「ダメな大人」の小山田だった。気だるげな青白い顔に骨ばった華奢な腕。不健康そのものの姿に、新は思わずガチ説教をかます。すると小山田から返ってきたのは「だったら面倒見てよ」という、予想外のおねだり。
振り回されているようで、実はがっつりマーキングする──という言葉からも、この関係性が一方的なものではないことが見えてくる。一見すると年上の不健康美人に振り回される大学生の構図。しかし、その裏側で静かに牙を研いでいるのは誰なのか。表と裏の関係性が交差する瞬間が、今から楽しみで仕方ない。
無自覚なフェチ心と「ダメな大人」の引力
新の「無自覚に好みが偏っている」という設定が、まずツボ。基本スペックが高くてモテるのに、なぜか恋愛はうまくいかない。その原因が「趣味の悪さ」だとすれば、小山田のような不健康そのものの大人に出会ってしまった時点で、新の負けは決まっているのかもしれない。
青白い顔、骨の浮いた華奢な腕。あらすじから立ち上る耽美な雰囲気が、単なるコメディではなく少し退廃的な空気を纏わせている。放っておけない、と感じてしまう新の心情も、こういう見た目の相手だからこそ成立する説得力がある。
「振り回されているようでがっつりマーキング」の言葉が示す真実
キャッチコピーの「振り回されているようでがっつりマーキングする」が、この作品の核心を突いている。年下男子による囲い込み愛というテーマが、あらすじから明確に打ち出されている。表面ではおねだりする側に見える小山田が、実際にはどう新を手懐けていくのか。
恋人にお金を持ち逃げされたばかりの新が、次に選ぶ相手がまたしても「ダメな大人」。この繰り返すパターンこそ、新の「趣味の悪さ」の本質なのだろう。そしてその趣味の悪さが、読者にとっては何より魅力的に映る。単行本版には描き下ろし番外編も収録されるとのことなので、本編後の二人の姿も楽しみに待ちたい。
