📝 らぶカル TL小説
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寂しさの裏返しとしての傲慢——愛されなかった王女の心の闇
一年を通して温暖な気候の国、テセリア。賢王と名高い国王の一人娘であるオーレンシア王女は、わがままで傲慢だと有名なお姫様。今日も侍女を叱りつけて解雇を言い渡すという傍若無人ぶりが描かれています。しかし、その直後に彼女は表情を失くして鏡に映る自分を見つめるのです。
「これできっと――」という彼女の内心が何を意味するのか。ずっと会いたかった父王から、もう侍女をつけられないと言われ、代わりに護衛騎士をひとりつけるとだけ告げられる。幼い頃に大好きな母を喪って以来、寂しくて寂しくて前を向けなかった女の子が、変態だけど一途な男に振り回されながら幸せになっていく——そんなかなりエッチなお話とあらすじにはあります。
ここがこの作品の核心だと私は思うの。傲慢さは、実は愛されなかった寂しさの裏返し。わがまま放題に見える行動の奥に、誰かに愛されたいという渇望が潜んでいる。この設定だけで、もう彼女の心の機微が手に取るようにわかるでしょう。
気の強い女の子が大好きな変態騎士——ネイトの本質
護衛騎士であるネイトは二十七歳。ミルクティー色の髪に濃い青の瞳を持つ近衛騎士です。これまで姫や王のすぐ傍に侍ることはなく、少し離れた場所で警護をしていた彼が、この度わがまま姫の専属護衛に任命されました。そして、彼の特徴は何よりも「気の強い女の子が大好き。変態。」という一言に尽きます。
オーレンシアは二十歳で、癇癪持ちで使用人にキツくあたるけれど、母が存命だった幼い頃は穏やかな性格をしていた——この対比が物語の鍵を握っているのでしょう。父王からも遠ざけられていた彼女が、専属護衛としてネイトと二人きりの時間を過ごすことで、どう変わっていくのか。
変態だけど一途な男に振り回されながら幸せになっていくという言葉から想像するに、ネイトの「変態」な部分は決して軽いノリではなく、オーレンシアの本心に寄り添うための手段なのかもしれない。気の強い女性を愛でる彼の視線が、彼女の傲慢さの下にある脆さをどう見抜いていくのか——その過程が楽しみで仕方ないわ。
「これできっと――」——鏡に映る自分が見つめる先にあるもの
オーレンシアは表情を失くして、鏡に映る自分を見つめていた。
『これできっと――』
この一文が持つ静かな衝撃——。侍女を叱りつけて解雇した直後、彼女は表情を失くして鏡に映る自分を見つめる。その瞬間の彼女の心は、きっと勝利感でも満足感でもなく、虚無感に近いものであるはずです。わがままを言って人を遠ざけるほど、自分が孤独になっていく——その循環に気づきながらも、止められない苛立ちと寂しさ。
「これできっと――」の後に続く言葉は、あらすじでは明かされていません。しかし、父王からもう侍女をつけられないと言われた直後のこの台詞です。侍女を解雇したことで、もう自分のわがままを通せる相手がいなくなる。その事実を噛みしめるように、鏡の中で自分を見つめ返す自分と向き合う——この瞬間が、彼女の変化の始まりなのだと強く感じます。
自分の行動で誰かを遠ざけてしまう寂しさを抱えた姫に、変態だけど一途な騎士がどう寄り添うのか。この一文から始まる物語の行方が、もう待ちきれないのよね。