📖 DMM.com BL漫画
発売日: 2026/09/18 | 著者: なつはづき
▶ 『番は二度目に花開く―大正×オメガバース―』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
大正×オメガバース、しかも「番の取り消し」ときた。望まぬ番を噛まれたΩが修復士に身体を重ねる——この時点で執着と年上の影が濃い。匂う。読む。
大正という時代が、運命の重さを際立たせる
時は大正。Ωの志真は、父親から勝手に縁談を決められてしまう。夢を諦めきれない志真が先輩に相談した結果、返ってきたのは薬と、無理やりうなじを噛まれるという裏切りだった。望まぬ番関係を抱えたまま、志真がすがったのは「番を取り消せる」と噂の修復士・竜堂。ここまでで既に、信頼した相手からの暴力と、逃げ場を失う閉塞感が丁寧に積まれている。
番を取り消すため、志真は竜堂と身体を重ねる。関係の名目は「修復」、けれど重ねるうちに、志真はある事情を抱えた竜堂自身が気になっていく。目的のための行為が、目的以外の感情を連れてくる。この構造がもう、執着の予感しかない。辛い過去を持つ年上αと、ひたむきな箱入りΩという配置も、大正という閉じた時代の空気の中でこそ効いてくる。
「取り消し」が建前で、重ねるうちに離れられなくなるやつ。年上の過去が重いほど、執着の質も重くなる。解釈一致。これは神。
見どころ
- 望まぬ番という枷の描き方:志真が背負うのは、自分の意思で選んでいない番関係。夢を諦めないために相談した相手に噛まれるという理不尽が、物語全体の痛みとして効いてくる。この枷があるからこそ、竜堂との時間に意味が生まれる。
- 「修復」という名目の危うさ:番を取り消すために身体を重ねるという設定が、関係の線引きを最初から曖昧にする。行為の目的と感情がずれていく過程は、執着ものを読みたい側にはたまらない構造。
- 竜堂の「ある事情」と年上αの影:辛い過去を持つ年上αという配置は、守る側でありながら何かを抱えている重さがある。志真が彼を気にし始める流れに、関係が一方通行で終わらない予感がある。
こんな人におすすめ
- ✅ 望まぬ番から始まる関係が、ゆっくり本物に傾いていく過程を追いたい人
- ✅ 年上αが過去を抱えたまま、年下Ωに絆されていく構図が好きな人
- ✅ 大正という時代設定の閉塞感と、運命に抗う話の相性を味わいたい人
望まぬ番、身体から始まる修復、年上の過去。重さの材料が揃いすぎている。しかも大正。志真が竜堂の何に惹かれていくのか、その「気になり始める」の一歩目が一番読みたい。関係が重くなるほど、ハッピーエンドの光も強くなる。これは買い。断言する。




