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酔った夜の「便利じゃないですか?」から始まる、甘すぎるセフレ関係
咲坂友利は彼氏いない歴=年齢の、お酒大好き24歳。恋人をつくることを先延ばしにしてしまう理由も、特別なドラマではなく「今日もお酒が美味しいから」。その等身大のゆるさが、この作品の入り口になっています。
そんなある日、飲みすぎた友利は、玄関前で鍵を忘れて家に入れずに困っている隣人の荻原凛凪くんと遭遇します。「うちにおいで!」と招き入れたのは、酔って気分がよくなっていたから。そこで交わされるのが「隣人がセフレだと便利じゃないですか?」という一言です。
こうして始まったのは、酔った勢いのセフレ関係。けれどタイトルにもある通り、それはセフレと呼ぶには甘すぎるものになっていきます。真面目な年下の隣人くんとの、恋人みたいな距離感が軸の物語です。
「便利」の皮をかぶった、年下の真面目さ
凛凪くんの魅力は、なんといっても「真面目」という一言に尽きます。酔った友利に招き入れられ、その流れで関係が始まってしまっても、彼の性質そのものは真面目なままなのです。だからこそ、セフレという枠に収まりきらない甘さが滲んでくる。
年下の隣人という距離の近さも効いています。職場でもなく、街で偶然でもなく、隣の部屋。毎日のように顔を合わせられる位置にいるから、割り切るつもりが割り切れなくなっていく過程に、説得力を感じさせる設定なのよね。
酔いが覚めても止まらない、この勢いの正体
タイトルの「酔った勢いが止まらない」は、単発の失敗で終わらせないための仕掛けです。酔って始まったはずの関係が、翌日も翌週も続いていく。そのたびに、友利の「お酒が美味しいから」で片づけてきた生き方と、凛凪くんとの時間が静かにせめぎ合っていきます。
彼氏いない歴=年齢という設定も、ただの肩書きではありません。恋愛を後回しにしてきた自覚のある女性が、年下の隣人相手にどこまで踏み込めるのか。その迷いと甘さのさじ加減こそが、この作品の読みどころになっています。





