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発売日: 2026/10/01 | 著者: 浅井あめ / 夏乃あゆみ
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え、待って。オカルト作家×火災で同居、しかも本人が怪異を呼ぶ側……?あたしこれ、初見で表紙だけで三回深呼吸した。もっと早く出会いたかった。
予言からはじまる同居生活、その先にあるもの
上京したての大学生・有里真琴は、ある日人気オカルト作家の小野瀬以知から「住むアパートが火事になる」と不吉な予言を告げられます。荒唐無稽に思えたその言葉は現実となり、真琴は行き場を失ってしまいます。
そんな真琴が住み始めたのは、小野瀬が調査依頼を受けている物件でした。しかしそこで霊に遭遇したことをきっかけに、小野瀬との同居生活が始まることになります。心霊現象やトラブルに巻き込まれながら、年上なのにどこか放っておけない小野瀬に、真琴は少しずつ惹かれていきます。
物語の芯にあるのは、小野瀬の孤独な過去です。彼自身が引き起こす「怪異」の存在を知った真琴ですが、それゆえに小野瀬は人の好意を怖がると言い——。怪異と恋が同じ場所で絡み合う、静かな手触りの物語です。
「好意が怖い」って言わせるの、ずるくない? 優しさを受け取る側の傷が先に見えるやつ。あたしはもう序盤から胸のあたりがざわざわしてる。
見どころ
- 怪異と恋が同じ線で描かれる構成:小野瀬が調査する物件、彼が巻き起こす怪異、そして真琴が抱く感情。ホラーの緊張と恋愛の距離感が地続きになっているため、心霊現象の場面でも二人の関係性が動きます。怖さと甘さが交互に来るのではなく、重なって進むのが読みどころです。
- 「好意が怖い」と言う小野瀬の過去:あらすじで示される彼の孤独な過去は、怪異を引き起こす力と切り離せません。誰かに優しくされるほど距離を取ろうとする年上の姿に、真琴がどう踏み込んでいくのか。拒絶の理由が明確だからこそ、一歩ずつ縮まる距離に重みがあります。
- 電子特別版の書き下ろし「縁切榎」:浅井あめ先生によるショートストーリーが収録されています。本編を読んだ後にこの書き下ろしへ進む流れで、二人の関係をもう少しだけ長く味わえます。
こんな人におすすめ
- ✅ 心霊現象やオカルトの空気をまとったBLを読みたい方。怪異が物語の背景ではなく、関係性そのものに絡んでくる構成を楽しめます。
- ✅ 「年上だけど放っておけない」「距離を取ろうとする相手に惹かれていく」という関係性の機微が好きな方。真琴の視点から、小野瀬の孤独が少しずつ見えていく過程を追えます。
- ✅ ホラーと恋愛のあわいで、じわじわと感情が動くタイプの物語を探している方。派手な事件より、日常に混ざる不穏さと心の動きを味わいたい人に向いています。
予言→火事→同居→怪異、この流れだけでもう「作者さん、全部わかってる」ってなる。しかも好意が怖いって……受け取る側の傷を先に見せるの、反則。真琴がどう踏み込むのか、あたしはもう覚悟して読みます。読了後しばらく怪異の余韻に浸りそう。





