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発売日: 2026/10/05 | 著者: 鳥梅丸 / ねこじたうどん
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DJがクラブで拾った相手が世界的K-POPアイドルって、もう設定の時点で構造がおかしい。なのに惹かれるのは、たぶん「遊びのつもり」が崩れていく順序が丁寧に描かれていそうだからで。
「恋人」と冗談で答えた一言から始まる、立場の非対称な国際恋愛
本作は、DJの大牙がクラブで出会った韓国人の美男子ハミンをナンパし、自宅へ連れて帰る場面から始まります。押し倒した大牙が見たのは、色っぽい外見からは想像できないウブな反応でした。遊びのつもりだった大牙は、ハミンに自分たちの関係を問われ、冗談で「恋人」と答えます。ところがハミンは大喜び。その正体は、世界的人気を誇るK-POPアイドルだったのです。
大牙が適当にあしらっても、ハミンはめげずに一途な愛を伝え続けます。そのけなげさに、大牙は次第に惹かれていくというのが大きな流れです。クズなモデルDJと一途なK-POPアイドルという組み合わせが、国際恋愛として描かれる作品です。描き下ろしも収録されています。
大牙の「冗談」がハミンにとっては本物の一言で、その温度差がそのまま物語の推進力になってるのがいい。適当にあしらう側が、あしらいきれなくなっていく過程が見たい。
大牙の「遊びのつもり」が崩れる心理の段差
大牙はもともと遊びのつもりでハミンを家に連れて帰っています。関係を問われて冗談で「恋人」と答えたのも、その延長線上にある軽さです。しかしハミンがそれを本気で受け取り大喜びしたことで、大牙は自分の発言の重さを後から引き受ける立場に置かれます。適当にあしらってもめげないハミンの一途さに、次第に惹かれていく。軽さから始まった側が、相手の真剣さによって変わっていく構造が軸です。
一途さを崩さないハミンの行動原理
ハミンは世界的人気を誇るK-POPアイドルでありながら、大牙に対しては立場を盾にせず、一途な愛を伝え続けます。あしらわれてもめげない、という反応の一貫性が、この作品の関係性を支えています。絶世の美男子という外見と、押し倒されたときのウブな反応とのギャップも、大牙が夢中になる理由として描かれています。正体がアイドルだと分かった後も、その姿勢がどう続くのかが見どころです。
正直に言うと、いちばん気になっているのは大牙がどこで折れるか、なんですよ。あしらう側の余裕が、ハミンの一途さにじわじわ削られていく。あの削られ方の描き方が丁寧なら、たぶん僕は静かに読み返します。冗談で「恋人」と言った人間が、その言葉を回収する羽目になる。構造として美しすぎて、ちょっと怖い。電子限定のおまけも含めて、大牙の内心がどこまで明かされるのか、そこが今から楽しみで仕方ないんです。





