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発売日: 2026/10/08 | 著者: 二階堂まや / クヌギコノミ
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これよ、これ。悪女と噂される令嬢が本当は誰よりも健気で、その姿をちゃんと見てくれる人がいる。この構図だけで私はもう夜更かし確定なのよね……。
「悪女」と呼ばれた令嬢と、見た目に惑わされない王太子
本作の主人公は、神話の「淫魔」と同じバラ色の髪と紫色の瞳を持つ公爵令嬢ロザリンド。その外見ゆえに「悪女」と噂され、地味な装いで目立たないように生きてきた女性です。そんな彼女に婚約者ラウルが身勝手な言い分で婚約破棄を突きつけ、抑えていた感情が爆発したロザリンドは彼にシャンパンを浴びせてしまいます。激昂したラウルに乱暴されかけたところを救ったのが、隣国リーンハイムの王太子ルシアンでした。
シャンパンを浴びせるって、相当よ。でもそれだけ我慢してたってことよね。外見だけで「悪女」って決めつけられて、地味に生きてきたんだもの。その瞬間の解放感、想像するだけで胸がすくわ。
華美な外見の奥にいる、誠実な植物学者
ルシアンは王太子にふさわしい華美な美しさを持ちながら、見た目とは裏腹に真面目で優しい植物学者です。外見や偏見にとらわれず、ロザリンドの優しさや才能をありのままに評価してくれる人物。彼の誠実さに触れるうち、ロザリンドは次第に本来の自分を取り戻し、心を開いていくという流れが描かれます。
王太子なのに植物学者。この二つの肩書きが同居してるの、いいのよね。華やかな立場と、静かに植物に向き合う時間。そのギャップの中に、ロザリンドをちゃんと見る目があるんだわ。
甘さの裏にある、身分差という壁
物語は溺愛されるだけでは終わりません。ルシアンの一時帰国をきっかけに、ロザリンドは彼との身分差を痛感してしまいます。公爵令嬢と隣国の王太子という関係は、傍から見れば釣り合っているようにも思えますが、彼女の側には「悪女」という噂と、それに由来する自己評価の低さがあります。
ここよ、ここ。身分差って立場の問題だけじゃなくて、自分をどう思ってるかの問題でもあるのよね。愛されて、でも「自分なんて」って思ってしまう。その心情、わかりみが深い……。
こんな読者に刺さる作品
- 外見や噂で誤解されてきたヒロインが、本当の自分を認められていく過程を読みたい方
- 華やかな立場の相手が、内面を見て静かに寄り添ってくれる関係性を求める方
- 婚約破棄から始まり、身分差という現実的な壁をどう越えるかに惹かれる方
あらすじを読んだだけで、ロザリンドが本来の自分に戻っていく過程が丁寧に描かれていそうだなって伝わってくるわ。派手な溺愛だけでなく、その途中にある戸惑いや自信のなさまで含めて、じっくり味わいたい一作ね。





