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発売日: 2026/10/11 | 著者: 竜也りく / テクル。
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推し本人に推し語りがバレる……その瞬間だけでご飯三杯いける。しかも「もっと聞かせてほしい」って。あたしの語彙、もう死んだ。
「推し語り」が本人に届いてしまう、前代未聞のすれ違い
本作の主人公は、アカデミー騎士科に在籍するオメガのルキノ。金髪碧眼のアルファであるアルロードに心酔し、食堂で日々その魅力を語り続けています。物語が動き出すのは、そんな推し語りの真っ最中。「僕も一緒に、その話を聞いても良いだろうか」——声をかけてきたのは、自分の話だとは知らないアルロード本人でした。
最推しからのお願いを断りきれず、ルキノは本人を目の前に推し語りを続けることになります。バレてはいけない緊張感と、推しと距離が縮まる高揚感。その二つが同時に走るのが、この作品ならではの読みどころです。
だって、本人が「詳しく聞かせて」って言うんだよ? 断れるわけない。断ったら推しに失礼……いや、失礼以前に心がもたない。
アルファ×オメガの関係性に、すれ違いの緊張が重なる
美しいエリートアルファと、ピュアな平凡オメガ。オメガバースの設定を土台にしながら、主軸に置かれるのは「推しとファン」という独特の距離感です。ルキノはアルロードを崇拝する側であり、アルロードはルキノを一人の話し相手として見ている。この立場のずれが、二人の関係にじれったい緊張を生みます。
身分や立場の差だけでなく、ルキノ自身が抱える「バレてはいけない」という秘密が、会話の端々に滲むはずです。推し語りという行為そのものが、ルキノにとっては想いの告白に近い。本人を前にしてそれを続ける心理的な負荷は、読み手の胸にも届くものがあります。
語れば語るほど、墓穴を掘っていく……でもその穴が、二人を近づける道になってる。この構図、ずるい。作者さん、分かってる。
こんな読者におすすめ
- 推しを語る側の気持ちが痛いほど分かる方
- すれ違いから距離が縮まる過程をじっくり味わいたい方
- オメガバースの設定を活かした関係性の変化を読みたい方
- 「絶対にバレてはいけない」状況のハラハラ感が好きな方
前代未聞の推し語りをきっかけに、二人の距離は急接近していきます。本人にバレないまま進むのか、それとも——。ドキドキの推し活が始まる一作です。
推し語りって、結局は「あなたが好き」って言ってるのと同じなんだよね。それが本人に届いてるのに気づいてない、この状況……あたし、続きが気になって夜も眠れない。





