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▶ 『夜食を抱えたまま索道が落雷で止まり、鉱山の巻上機室に十七歳上の巻上運転士と一晩、吊られた荷の下で体重ごと沈められ奥に出されて孕んだ賄い方の話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
落雷で止まった索道と、吊られた荷の下の一夜
本作は、鉱山の飯場で台所を任されて三年になる賄い方・舟越菜穂(27歳)と、この索道の巻上を二十二年握ってきた十七歳上の巻上運転士・檜垣源治(44歳)の一夜を描くTL小説です。菜穂は夜勤の坑内へ出す夜食を索道で運び上げ、その日は自分も便乗して巻上機室まで上がります。しかし降ろす段になって尾根に落雷があり、索道の電源が落ちる。谷の上には荷を積んだ搬器が吊られたまま止まり、復旧は朝いちばんの点検を待つしかない——という状況が、物語の始まりです。
二十二年的重さを掌で受けてきた男と、預けることを選ぶ女
源治は索の張りごしに荷の重さを掌で受けてきた男として描かれています。菜穂が板張りの床で身を固くしていると、源治は爪止めを噛ませて梃子から手を空け、指を触れさせないまま毛布だけを膝へ回す。動かない搬器の重さが室じゅうに満ちる夜、菜穂は自分の口から、体重を預けたいと先に言う——という流れが、あらすじで示されています。声は低く、手はいつも空けておく、という源治の人物像と、密室で交わされる成人した二人のやりとりが、この作品の中心です。
索道が動いた朝と、三月後の保温容器
夜が明けて索道が動いた朝、源治は搬器から降ろした保温容器を洗いながら、明日からは自分が菜穂の分を作ると言います。そして三月後、飯場の台所には保温容器が二つ並び、源治が片方だけ味を薄くして詰めている——という場面が、あらすじの締めくくりとして置かれています。密室の一夜が、日常の並んだ容器という形に変わる。その静かな着地まで含めて、本作の関係性が描かれているようです。
こんな読者に合う作品
- 身分や立場、歳の差のある二人の、言葉にしにくい感情の機微を読みたい方
- 密室という限られた空間で、静かに距離が縮まっていく過程を味わいたい方
- 派手な言葉より、行動や仕草で関係性が示される大人の物語を好む方
全57ページのR18作品です。登場人物・団体・場所はすべて架空であり、性行為は成人による合意のうえのものと明記されています。落雷という偶然が二人を閉じ込め、その一夜が日常の形に変わるまでを、じっくり追いたい方に向いています。
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