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▶ 『今夜も孵し場の温みで寝かせてと先に頼んだ私が種鶏場の番小屋で跡取りに孵卵の熱ごと抱かれ朝ごとに一つ増える卵の印で夜を知り孕まされていた話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
孵し場の温みを口実に、夜ごと積み重なる卵の印
本作は、種鶏場で働く23歳の知念ひなこを視点人物に据えたTL小説です。卵の仕分けと出荷を担当する彼女が、隣の番小屋に住む跡取りの立木亨に、孵し場の温みで寝かせてほしいと自分から頼むところから始まります。孵し場の棚は一晩じゅう人の肌より少し高い温みを保ち、その温もりは番小屋の床にまで届く。この「温み」が、二人の夜の距離を縮めるきっかけとして物語の軸に置かれています。
立木は頼みを断らず、毛布を一枚足すだけ。やがて籾殻の箱に並ぶ卵が、朝ごとに一つ増えていることにひなこは気づきます。夜ごとの一つを取り分けて殻に鉛筆で印をつけるのが立木の役割で、増えた一つだけが、ひなこが眠っていた時間を控えている——という構図が、この作品ならではの特徴です。
印をつけない夜を選べる男という、静かな手がかり
物語の鍵になるのは、印が嘘もつくという点です。検卵で抜いた朝は二つ並び、深く眠ったはずなのに印のつかない朝もある。つかない朝がある——つまり立木は、手を出さない夜を選べる人だった。この事実を確かめてから、ひなこの頼み方は短くなっていきます。相手の欲望を一方的に受け取るだけではなく、自分から夜を求める側へと変わっていく過程が、あらすじの上で丁寧に示されています。
さらに物語は、殻に書かれるのがひなこの名前になり、書かれる側だった彼女が、立木の名を書いた卵を自分で箱へ並べる場面へと進みます。孕んだと分かった朝、ひなこはその殻を割らなかった——という結びも、あらすじに明記されています。全10章、約2.0〜2.2万字のヒロイン一人称視点で、孵し場という閉じた場所の温みと、夜ごとの記録が重なっていく構成です。
こんな読者に届く作品
歳の差のある関係、眠っている間の時間が静かに積み重なっていく雰囲気、そして相手の執着をひなこ自身が確かめて受け止めていく流れを味わいたい方に向いています。R18作品で、登場人物はいずれも二十歳以上の成人です。孵卵や種鶏場の作業描写は創作であること、本作がフィクションであることも明記されています。甘さの下にある執着を、静かに拾いたい夜に手に取ってみてはいかがでしょうか。
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