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発売日: 2026/10/08 | 著者: susu
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「なんのために今までお前のうなじを守ったと思ってるんだ」……この一言だけで、もう重い。契約のはずなのに、守る理由が契約の外に出てる。こういうの、私が一番好きなやつ。
βからΩへの変異と、契約から始まった同居生活
本作の主人公・矢崎は、新人アイドルとして活動する青年です。もともとはβとしてごく普通の高校生活を送っていましたが、ある日突然βからΩ-(マイナス)へと変異してしまいます。変異直後に校内で襲われたことをきっかけに、友人でαの黒川に定期的にマーキングしてもらう関係が始まります。
「好きな人ができたらやめる」という契約のもとで始まった同居は、気づけば2年。すっかり日常に馴染んだ頃に、黒川のマーキングが徐々に激しくなっていく——という流れが、この作品の軸になります。契約という建前と、それだけでは説明がつかなくなっていく距離感の変化が、物語を引っ張る構造です。
2年、だよ。契約で2年は長い。長すぎる。慣れた頃に激しくなるって、それ黒川が我慢できなくなってるだけじゃないの。……いいね。
「うなじを守る」という言葉が示すもの
あらすじの中で特に印象的なのが、黒川の「なんのために今までお前のうなじを守ったと思ってるんだ」という台詞です。マーキングという行為は、Ωの身を守るための手段として始まったはずのものです。しかし「守る」という言葉が、いつしか別の意味を帯びていく——その変化を、台詞一つで予感させる作りになっています。
無愛想で硬派なαという黒川の人物像と、アイドルとして人目に触れる立場にある矢崎という組み合わせも、この関係性に独特の緊張感を与えています。守る側と守られる側という立場が、契約という枠の中でどう揺れていくのかが、読みどころの一つです。
無愛想なαが、口では契約って言いながらうなじ守り続けてるの、もう答え出てるようなもの。矢崎がそれに気づくのか、気づかないふりをするのか。そこが見たい。
こんな人に合いそうな作品
- オメガバース設定の作品を探している方
- 契約から始まる同居生活の関係性を追いたい方
- 「守る」という言葉の重さが気になる方
- 無愛想な攻めと、その変化を読みたい方
契約という線引きがあるからこそ、その線が曖昧になっていく過程を丁寧に追える作品です。初出時のカラーが完全収録されている点も、既に読んだことがある方にとっては嬉しい仕様と言えるでしょう。
契約が崩れる瞬間って、だいたい本人たちが一番最後に気づくんだよね。黒川のマーキングが激しくなってる時点で、もう崩れ始めてる。私はその過程をじっくり見たい派。





