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策略家の告白に隠された、二重の意味
高2の星彗斗は、女子顔負けの美貌を持ちながら「姫」と呼ばれていることに気づかない超鈍感男子。彼女が欲しいと悩む日々の前に、イケメン留学生レオが突然現れ「俺と付き合ってよ」と告白します。
断固拒否する彗斗に対し、レオは「じゃあさ、俺がモテテク教えてやろうか?」と提案。藁にもすがる思いでその提案に乗ってしまう彗斗ですが、レオには違う目的があるようです。冒頭設定だけで、この関係性の重さが既に透けて見えている。
「彼女つくるぞ!」と意気込む彗斗と、腹黒策士なレオの温度差。この時点で、レオの告白が単なるナンパではなく、最初から計算された一手であることが窺えます。収録は6〜10話に描き下ろし4P付き。
鈍感姫と腹黒策士の、不釣り合いな均衡
彗斗は「姫」と呼ばれる美貌を持ちながら、その事実に気づかない超鈍感男子。そしてレオは留学生でありながら、彗斗に突然告白する腹黒策士。この対比が、既に物語の全てを物語っています。
「彼女が欲しい!」と悩む彗斗の純真さと、レオの計算高いアプローチ。しかし、彗斗が「彼女つくるぞ!」と意気込む一方で、レオには違う目的があるという構図が、関係性の不穏な均衡を生んでいます。
留学生という立場から、レオは彗斗の日常に唐突に現れた異質な存在。その異質さが、彗斗にとっては「モテテクを教えてくれる先生」として受け入れられる。しかし、その裏に隠された目的が、やがて二人の関係をどう変えていくのか。
「モテテク」という名の、甘い罠
この一言は、レオの策略が最も明確に表れたセリフです。告白を拒否された直後に、モテテクを教えるという提案。これは単なる方便ではなく、彗斗を自分のそばに留めるための周到な罠であることが、あらすじから読み取れます。
彗斗が「彼女つくるぞ!」と本気で意気込めば意気込むほど、レオの目的から遠ざかっていく。その構造自体が、二人の関係性の不器用さを象徴しています。彗斗は気づいていないけれど、レオの「モテテク」が、誰に向けられたものなのかは明白です。
この引用が刺さるのは、教える側と教わる側の立場が、実は逆転しているという仕掛けがあるからでしょう。彗斗はモテるための技術を学んでいるつもりで、レオの掌の上で踊らされている。この不均衡が、物語全体の緊張感を生んでいます。
