愛されないと死亡エンドな転生モブですが、一番避けたい最凶王子に体ごと溺愛されまくってます【合冊版】

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愛されないと死亡エンドな転生モブですが、一番避けたい最凶王子に体ごと溺愛されまくってます【合冊版】

発売日: 2026/08/08 | 著者: 新薫

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桃香

転生先が自分で創った世界って時点で運命の皮肉が効いてるわよね。しかも最初に手を差し伸べてくるのが一番避けたい王子……この時点でわかりみが深すぎる。

自分が創り出した世界に閉じ込められた、29歳作家の運命

ヒット作にした「王宮のプリンス」。その最終巻を書く直前、トラックに轢かれて転生してしまう――。目覚めた先は、まさに自分が作り上げたラノベの世界。しかも頭の中の「謎の声」は、この世界で生きる力を得るために、自分が生み出したドSな3王子に抱かれろと告げるのです。

「愛されないと死亡エンド」。なんとも容赦のないシステムを自ら創り出してしまったものだわ、と苦笑してしまう。デビュー以来長らく売れずに苦しんできた真琴が、ようやく掴んだヒット作。その世界に自らが飛び込むという、皮肉と運命のめぐり合わせがもう、大人のTLとして最高のスパイスになっています。

作者である自分が、自分の書いたキャラクターに「抱かれる」ことでしか生き残れない。この倒錯感、嫌いじゃない……いや、むしろ好物です。現実では絶対に味わえない、フィクションの特権的なシチュエーションを、29歳という年齢設定がより生々しく、そして切実に見せてくれています。

桃香

全員に抱かれろ、じゃないのよ。いずれか、もしくは全員。この「もしくは」の含みがね、もう……ドS王子たちの間に挟まれる未来しか見えないじゃない。

キャラクターの魅力と関係性

物語の鍵を握るのは、真琴が生み出した「難アリのドSな3王子」。中でも最初に協力を申し出てきたのが、一番避けたい「最凶第一王子エドガル・フォン・ヴェルフ」。避けたい相手がまさかの最初の協力者という、この逆転の構図がまず心を掴まれます。

真琴は自分が作ったキャラクターだからこそ、彼らの本質を理解しすぎている。その「知りすぎている」ことが、逆に逃げ場をなくしているようにも感じられます。王子たちの危険度を知っているからこそ、エドガルに頼るしかないジレンマが、読み手の緊張感を高めてくれます。

契約でもなく、純粋な好意でもなく、「生きるため」という切実な理由から始まる関係。この出発点の不純さが、むしろ今後の愛の深さを予感させるんです。最初は利用だったはずなのに、いつの間にか溺愛へと変わる――その過程を、現実を生きる私たちはじっくりと噛みしめたい。

桃香

「一番避けたい」という直感がもう正しいのよ。本能で危険を察してるのに、生きるためにはその腕の中に飛び込むしかない。この抗えない感じがたまらないのよね。

「避けたい」と思わせる最凶王子の危険な魅力

エドガル・フォン・ヴェルフ。第一王子であり「最凶」と称される存在。真琴自身がそう思うほどに、彼の危険さは並大抵ではないのでしょう。ドSという言葉がぴったりな王子に、物語の最初から絡め取られていく展開は、読んでいて背筋がぞくりとします。

しかしこの「避けたい」という感情こそが、彼の魅力の裏返しだと思うんです。真琴は自分の書いたキャラクターだから、彼の何が危険かを知っている。その危険な男が「協力を申し出る」という行動に出る。単なる紳士的な助けではなく、何か別の思惑を感じさせるこの出だしが、今後の展開への期待を膨らませます。

29歳・売れない作家だった真琴のリアルな苦悩

真琴のバックボーンが良い味を出しています。デビュー以来長らく売れず、苦しい日々を送っていた作家。その彼女が必死に書いたヒット作が「王宮のプリンス」。続編のためなら、難アリな王子たちに全精力を注ぎ込んでしまう。その創作への情熱が、まさに今回の転生の伏線になっているのが憎い演出です。

29歳という年齢も、この物語にリアリティを与えています。少女ではなく大人の女性が、自分の創造物の世界で翻弄される。売れない時期の焦りや、ヒット作への思い入れ、そして自分の作品世界に迷い込んだ困惑。作者としての「我が子」への愛が、王子たちとの関係にどう影響していくのか。そこも見どころになりそうです。

桃香

自分の生み出した王子に抱かれて生き延びる……この背徳感がTLの醍醐味よ。エドガルの溺愛が「体ごと」って表現なのも、もう言葉選びが完璧。この合冊版で10〜12巻が一気に読めるなんて、贅沢な夜になりそうね。執着と背徳の味を、じっくり味わい尽くしましょう。
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