📝 らぶカル TL小説
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魔法学院で紡がれる、歪で純粋な“ひみつ”の日常
魔法学院で勉学に励む侯爵令嬢アルミナは、幼馴染みのロアンと共に行動し、放課後になると彼の寮の個室で夜を過ごす。
そこで食事を共にし、入浴を済ませ、彼のベッドで寄り添い合って横になり、時には『仲良し』をしてから一緒に眠る。それが学院に入学して三年近く続く彼女の日常だった。
しかし、ある日アルミナは「幼馴染みでは口付けも同衾も『仲良し』もしないものだ」と教えられる。性知識が皆無で、ロアンだけを頼りに生きてきた彼女にとって、その指摘は世界がひっくり返るような衝撃だったに違いない。
この物語の何より魅力的なのは、世界で一番幼馴染みを愛する独占欲オバケなロアンが、無垢なアルミナを優しく包み込みながら、少しずつその関係を深めていく過程の甘美さよ。二人だけの秘密は、本当は「歪」で「異常」かもしれない。でも、それこそが彼らにとっての世界のすべてなのだ。
全幅の信頼で結ばれた、幼馴染みという名の歪な宝物
ロアンは侯爵令息で癖のない金髪と水色の瞳を持つ優男だが、内側はアルミナへの独占欲で燃えている。ちょっとヘタレな一面もあるけれど、それは彼が誠実で繊細だからこそ。そんな彼が、無知なアルミナを巧みに導くようにして「仲良し」を続けてきたのだ。
一方のアルミナは穏やかで聡明でありながら、性知識が完全に欠如している。抜けてるようで抜けていないという絶妙なバランスの彼女は、ロアンに全幅の信頼を寄せ、困ったことや分からないことがあればすぐに彼に助けを求める。
この関係性の妙は、「自分が何をされているか全く知らないヒロイン」と「それを知っていてなお優しく包み込むヒーロー」という構図にある。ロアンはアルミナの無垢さに罪悪感を覚えつつも、その秘密を守り続ける。だってそれを知られたら、彼女が離れていくかもしれないから。その歪みこそが、大人の恋愛の深淵を感じさせるのだ。
無垢なヒロインが知らない“仲良し”の本当の意味
アルミナにとって「仲良し」はただロアンと過ごす特別な時間の一つでしかない。しかしそれが、実は非常に肉体的で深い繋がりを伴う行為だと知った時の彼女の反応が気にならないわけがない。
ロアンは彼女に嘘をついているわけではない。ただ教えていないだけ。彼女が「おかしい」と気づくまでは、この秘密の関係を続けたいという彼の細やかで狡猾な愛情がにじみ出ている。この下手に出つつも絶対に手放さない執着心こそ、この作品の最大のスパイスではないかしら。
知識のないアルミナが、少しずつ真実を知り、それでもなおロアンを選ぶのか。それとも戸惑いながらも新たな世界に足を踏み入れるのか。その心の揺れが、大人の読者の胸を締め付けるのだ。
同衾から始まる、歪で甘い蜜月の行方
二人の関係は、まるで既に夫婦のような生活から始まる。しかしその根底には、ロアンの計り知れない独占欲と、アルミナの無垢な信頼が同居している。
「幼馴染みでは口付けも、同衾も、『仲良し』もしない」という周囲の言葉は、この閉じた世界に風穴を開けるきっかけになる。アルミナはそれを聞いて、今までの当たり前が崩れ去る感覚を味わうのだろう。でも、果たしてロアンはそれを許すのか。
彼は「おかしい」と言われても、それが自分たちの大切な日常であることを、きっと優しく諭すに違いない。その優しさの裏に潜む、「アルミナを誰にも渡したくない」という執念が、読んでいる私たちの胸を熱くする。この関係性の行方を見守らずにはいられない。