📖 らぶカル BL漫画
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「当たり前」が崩れる瞬間を、主人公と同じ速度で体験する
本作の導入は、異変を段階的に積み上げる構造になっています。電車の中で目を覚ますと、目の前で男性同士のカップルが堂々とイチャイチャしており、さらには明らかに妊娠している男性の姿まで目撃する。ここでまず読者と主人公の認識にずれが生まれます。日常の風景の中に、明らかに日常ではないものが混ざっている。この違和感の提示が丁寧です。
そして帰宅すると、一人暮らししていたはずの兄が戻ってきており、その兄もまた大きなお腹を抱えて妊娠している。里帰り出産のためだという。電車での目撃が「遠い世界の話」から「自分の家族」へと距離を縮め、異変が主人公の生活圏内に侵入してくる。この二段階の構成によって、主人公の混乱は他人事ではなくなります。
さらに親友に相談に行けば、「お兄さんはオメガなんだから妊娠するのは当たり前だろ?」と返される。ここで主人公の「常識」は完全に孤立します。周囲の全員が同じ前提を共有している中で、一人だけ前提がずれている。その孤独が、直後に訪れる身体の異変――発情臭と、アルファである親友を欲情させてしまう事態――へと接続していく。世界のルールがわからないまま、身体だけが先にそのルールに組み込まれていく流れが、本作の核です。
Q. 主人公はなぜ自分が異世界に転生したと考えたのですか?
A. 電車で妊娠している男性を目撃し、帰宅すれば兄も妊娠して里帰り出産のために戻ってきており、さらに親友に相談しても「オメガだから妊娠するのは当たり前」と言われるなど、自身の知る常識と周囲の前提が完全に食い違ったためです。男が妊娠するという現象を、主人公の知識では説明できず、「まさか異世界に転生してしまったのか」という疑いに行き着いています。
Q. 親友は主人公に対してどのような態度をとっていますか?
A. 主人公が兄の妊娠について相談に行った際、親友は「お前のお兄さんはオメガなんだから、妊娠するのは当たり前だろ?」と返しています。主人公が感じている違和感や混乱には寄り添わず、自身にとっては当然の前提として受け止めている様子がうかがえます。その後、主人公が発情臭を放つと、アルファである親友が欲情させられてしまうという展開に至ります。
Q. 主人公の身体に起きた異変とはどのようなものですか?
A. 親友の家で相談している最中、突然主人公の身体が熱を持ち、苦しくてたまらない状態に陥ります。作中では、主人公が「発情臭(フェロモン)」を放ち、アルファである親友を欲情させているようだったと描写されています。身体の疼きに耐えられず、意味がわからないまま交尾してしまうという流れです。異変は主人公の意思とは無関係に進行していきます。





