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発売日: 2026/11/02 | 著者: 白樺イズ | サークル: ホースシュー
待って。誰に噛まれても頸の跡が翌朝消えるΩの皇子……この設定だけで私の心は持っていかれた。跡が消えるって、つまりそういうことでしょう。運命の番がまだ来ていない、という宣告にしか読めない。
噛んでも消える頸の跡――「鉄壁のΩ」と呼ばれる皇子
『鉄壁のΩ』は、王族に定期的にΩが産まれ、優秀なαを残すことで国が栄えてきた時代と国を舞台にした、身分差オメガバース・ファンタジーです。主人公は皇子エリオ。Ωでありながら誰とも番になれず、世継ぎを産むために貴族たちに手当たり次第に頸を噛まれ、交わる日々を送っています。しかし、誰が噛んでも頸の跡は翌朝にはすっかり綺麗に消えてしまう――この「番になれない」体質が、作品を他と分ける最大の特徴です。
そこへ、隣国から子爵のαカイが婿入りとしてやって来ます。カイの目的は、貧しい自国のために豊かなエリオの国からの後ろ盾を得ること。恋愛から始まるのではなく、国と国の事情から始まる関係性である点も、本作の見どころといえます。
「元より帰る気はありません…俺は婿入りしに来たんだ」。この第一声、静かなのに逃げ道を塞いでくる。目的がはっきりしているα、私は嫌いじゃない。むしろ好き。
カイ×エリオ、目的から始まる身分差の関係
メインカップルはカイ×エリオ。攻めのカイは隣国の子爵αで、後ろ盾を得るために婿に出される立場です。受けのエリオはΩの皇子で、早く番を作り世継ぎを産まねばならない立場。互いに国益という事情を抱えたまま関係が始まるため、素直な恋愛感情だけでは語れない緊張感があります。
あらすじには、序盤にエリオが他の貴族たちと複数人で交わる場面があることも明記されています。カイとの関係が本筋でありながら、その前にエリオが誰とも番になれずにいる状況が描かれる構成です。番になれない皇子と、目的を持って現れたαという構図が、物語をどう動かしていくのかが気になるポイントです。
他の貴族たちとの場面が先にあると知って、ぞっとした。ぞっとした、というのは……嫌な意味じゃない。カイが来る前のエリオがどんな思いで頸を差し出していたのか、そこを想像すると胸が締めつけられる。
こんな読者に刺さる作品
- オメガバース設定とファンタジーの世界観を合わせて読みたい方
- 身分差のある関係性や、国同士の事情から始まるカップルが好きな方
- 「番になれない」という制約を軸にした物語を追いたい方
- メインカップルが定まる前に、受けが他の相手と関わる描写を含む作品を許容できる方
販売形態はDLsite専売です。オメガバースもので、運命の番をめぐるもどかしさや、目的から始まる関係の行方を読みたい方に向いています。
誰が噛んでも消える跡が、カイの噛み跡だけは消えない……なんて展開だったらどうしよう。客観的に見て、これは神伏線だよ。あらすじの時点でもう仕掛けが見えている。私はこの設定だけで最後まで付き合う覚悟ができた。
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