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「地味ギャル」と「エイリアン」が交わる、少し不思議な戦いの物語
『訳あり地味ギャル×訳ありエイリアン』は、高校生の天空時愛音が主人公のTL小説です。ある日、愛音の祖母が何かに丸呑みされる事件が起きます。その「何か」こそがエイリアンでした。祖母を殺したエイリアンを探るため、愛音はエイリアン対応局(ARS)の特攻隊1番隊に入隊し、高校生としての日常を送りながら、さまざまなエイリアンと戦うことになります。物語が進むにつれ、彼女は宇宙の真実に触れていく——という筋立てです。
作品を特徴づけるのは、愛音の二面性です。学校ではギャルを演じていますが、家では超が付くほどの地味子。自分に自信がなく、本当の友達もいないという愛音が、ARSへの入隊をきっかけに幼なじみの未来渡とバディを組むことになります。戦いの場に身を置く高校生たちの群像と、愛音の内面の揺れが重なって描かれる点が、本作ならではの読みどころといえます。
愛音と渡、音羽と司——バディが織りなす関係の構図
愛音のバディは、幼なじみでもある未来渡です。渡は愛音と同じくARSに入隊し、何かと愛音のことを気にかけている様子がうかがえます。愛音自身も、渡のことが気になっていたりして……? という含みが示されており、幼なじみ同士の距離感が物語の軸の一つになっています。
先輩バディとして登場するのが、星空音羽と未来司の組です。音羽は高校2年生で、愛音の先輩にあたる存在。純粋な地球人ではなくメカ星のエイリアンであり、自分の体を好きな武器に変換できます。誰にでも敬語で話す、黒くて長い髪の高身長美女という設定です。司は音羽のバディで同じクラス、1番隊副隊長を務めます。かなりのイケメンでありながら本人にその自覚がないという人物で、音羽と同じメカ星出身です。渡は司の兄弟ですが、メカ星出身ではなく地球人という違いがあります。
エイリアン化という設定が生む、戦いと感情のゆくえ
本作には「エイリアン化」という設定があります。愛音はカワル星のエイリアンとしてエイリアン化すると、白い尻尾と羽ができ、銀髪になります。その状態では髪を伸び縮みさせて人の手のように動かせるほか、飛ぶこと、ワームホールを使うこと、相手に触れてウイルスを送ること、想像した武器を作り出すことが可能になります。渡もエイリアン化すると、何星のエイリアンかは明かされていませんが、3秒先の未来が見えるようになります。
こうした力は、エイリアンとの戦いを描くうえでの見どころであると同時に、愛音と渡の関係にも関わってくる要素です。互いにまだ知らない力や立場を抱えながらバディを組む二人の行方、そして愛音がたどり着く宇宙の真実とは何なのか。あらすじで示された範囲でも、先の展開を追いたくなる情報が揃っています。
個性豊かな仲間たちと、作品の見どころ
ARSには愛音たちのほかにも、物語を動かす人物が揃っています。ARSの管理者兼責任者である雨空麗は高校2年生で、高校生をやりながらARSの仕事もこなしています。滅多に戦わないものの、戦うと最強と噂されている人物です。麗の姉である雨空りいは高校3年生で補佐官を務め、無類のコーヒー好きという一面を持ちます。麗と話すときも敬語で接する関係性も描かれています。さらに、ARSで皆をサポートするAIロボットの雪は、チャイナっぽい話し方でチャイナドレスを着ているという設定です。
高校生としての日常と、ARSの隊員としての任務。その二つを行き来しながら、愛音は祖母の仇を探る旅を続けます。ギャルを演じる学校生活、地味な素顔、エイリアン化という非日常、そして渡への淡い気持ち。いくつもの顔を持つ主人公の物語を追いかけたい方、バディものの関係性に惹かれる方に向けた一作です。
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