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「道具みたいに使って」から始まる夜——冷たいドSセフレの仮面の下に隠された溺愛
本作は、広告制作会社でデザイナーとして働く芹沢紗月(26)と、建築士の久我遼真(28)の関係を描くTL小説です。二人は半年前に友人の結婚式の二次会で出会い、月に数回だけ会うセフレという間柄。仕事では頼られる側で弱音を吐けない紗月が、雨の金曜の夜、「今日は優しくしないで。遼真くんの道具みたいに使ってほしいの」と、隠していた願いを打ち明けるところから物語が動き出します。
この作品を他と分けるのは、主従プレイの入り口が紗月自身の「お願い」だという点です。遼真は「途中で嫌になったら、ちゃんと俺に伝えろ」と確かめたうえで、手枷とギャグボールの入った黒い箱を取り出します。冷たい命令口調の主になる一方で、拘束具を締める指は壊れ物に触れるように慎重——その対比が、二人の関係の核になっています。
苦しげな顔を見せればギャグはすぐ外され、意識が遠のけばすぐ止まる
プレイ内容は、手枷・足枷・拘束ベルト・ギャグボール・目隠しといった拘束具を使ったもの。目隠しでの長いクリ責め、イく許可を取らせる躾け、潮ふき、無許可でイったお仕置きの寸止めと、主従プレイの要素が並びます。後ろ手拘束でのフェラや軽いスパンキング、二度の大量中出しもあらすじで示されています。
見落としたくないのは、苦しげな顔を見せればギャグはすぐに外され、意識が遠のけば彼はすぐに止まるという描写です。それでも続きを選ぶのは紗月自身。冷たい主の言葉と、彼女の限界を最優先する行動が同時に描かれていく構図になっています。
「ずっとだ」——道具に向けた言葉じゃなかった結末
物語の終わりには、二度目の大量中出しのあと、遼真がこぼした「ずっとだ」という言葉が置かれます。それは道具に向けた言葉ではなく、そして正式に付き合うハッピーエンドへと繋がっていきます。遼真は出会った夜から紗月一筋で、関係が壊れるのを恐れてセフレに甘んじていた——あらすじで明かされるこの背景が、冷たいドSの姿と重なって見えてくる構成です。
激しいプレイの描写が並ぶ一方で、関係の始まりも終わりも紗月の意思と遼真の一途さに支えられています。主従プレイの緊張感と、隠れ溺愛がほどけていく甘さの両方を味わいたい人に向いた一冊です。
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