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「変態ストーカーに狙われてます」— 予測不能な出会いが生む、執着の物語
ピアスショップ店員の立花竜胆は、お人好しで女運がない。そんな彼が近頃悩まされているのは、正体不明のストーカーの存在。ある日、超タイプの美少女に告白され、そのままラブホテルへ。ようやく運命的な出会いかと思いきや、押し倒したはずの相手はなんと男で、しかも例のストーカー本人だった——。
「あーーあ、バレちゃった?」という軽い口調で正体を明かす相手。この冒頭から、読者の予想を裏切る展開が始まる。女装した男がストーカーで、ターゲットを無理やり抱いてしまうという、いわゆる「逆転」の構造が鮮烈だ。お人好しの竜胆が、一途に愛してくるストーカーの手にどう転がされていくのか、その過程が気になって仕方ない。
キャラクターの魅力と関係性
竜胆は「お人好しで女運がない」と語られる。ストーカーに悩まされながらも、美少女に告白されればそのままラブホテルへ向かう素直さは、ある意味で純真だ。騙されやすい性格が、結果としてストーカーの策略にまんまと嵌る原動力になっている。彼の「女運のなさ」が、実は「男運」に繋がっているという皮肉めいた構造は、物語の面白さを倍増させている。
一方のストーカーは、美少女に扮して近づき、手錠を使って竜胆を拘束する。自分の正体を「バレちゃった」と軽やかに認める姿は、周到な計画性と、どこか天真爛漫な狂気を感じさせる。彼の「大好き」という言葉は、執着と愛情が混ざり合った、一途で重たい感情だ。竜胆の人生に、これほど強烈なインパクトで現れる相手は他にいないだろう。
「女装」という仕掛けが生む、予想外の関係性
ストーカーが女装して竜胆に近づくという設定は、単なる「逆転」のための装置ではない。竜胆が「超タイプの美少女」に惹かれたという事実は、彼が性別ではなく「人」に惹かれたことを暗示しているようだ。女装という仮面を剥がした先にある、ストーカーの素顔。竜胆がその素顔にどう向き合うのか、そして「女運がない」と自嘲してきた彼が、男に抱かれたことで何を感じるのか。その心の揺れが、この物語の核心になりそうだ。
「セックスから始まった」2人の行方
あらすじの最後に「セックスから始まった2人の関係は…?」という問いが投げかけられている。恋愛感情が先に来るのが常道であるなら、この物語は真逆を行く。ストーカーの一方的な執着と、竜胆の困惑や抵抗が交差する中で、2人の間にどんな感情が芽生えていくのか。愛される側だった竜胆が、いつかストーカーに「好き」と返す日が来るのか。その過程をじっくり描いてくれることを期待したい。
