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発売日: 2026/09/19 | 著者: すなぎもりこ / 犬野まげゆいし
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十年分の愛が止まらないって……その一文だけで、もう胸の奥がざわざわしてる。冷たくされても嬉しそうに笑う騎士、絶対に読んだら沼るやつ。
突き放すほど、近づいてくる。偏屈魔術士と執着騎士の十年越しラブ
本作『偏屈魔術士は美形騎士の偏愛から逃れたい』は、人嫌いで偏屈な魔術士・ハミッシュと、美貌の騎士・ライナスによる執着ラブストーリーです。どれだけ突き放しても、十年分の愛は止まらない――そんなキャッチに違わず、ライナスはハミッシュに異常なほどの執着を見せます。冷たくされても、罵られても、突き放されても、むしろ嬉しそうに笑う始末。
ハミッシュは誰にも愛されず、ひとりでいることを選んできた人物です。だからこそ、ライナスの想いが理解できない。一方でライナスは「君が姿を消してからだから十年ぶりか? 君はちっとも変わらないね。あの頃のまんまだ」と、忘れていたはずの過去をなぞるように再会を告げます。
やがて、胸の奥に押し込めていた感情に気付いたとき、ハミッシュはライナスが抱えていた想いを知ることになります。「ひとりで十分」だった心を、十年越しの愛が少しずつ溶かしていく。冷たくあしらっても揺るがない執着と、取り戻されていく二人だけの記憶が、物語の軸になっています。
「ひとりで十分」が溶けていく過程、じっくり味わいたい。十年越しって、もうそれだけで重い。重さが心地いいやつ。
「ちっとも変わらないね」——この一言に詰まった十年の重み
「君が姿を消してからだから十年ぶりか? 君はちっとも変わらないね。あの頃のまんまだ」
このセリフが刺さるのは、ライナスが十年という時間を「姿を消してから」と数えている点です。相手がいなくなった日からずっと、彼の中で時間が動いていたことが伝わります。そして「ちっとも変わらない」という言葉は、変わらなかったハミッシュと、変わってしまったであろう十年の重さを同時に抱えています。
再会した瞬間にこの言葉が出るということは、ライナスにとってハミッシュは過去のまま、ずっとそこにいたということ。執着の根がどれだけ深いか、この一言で静かに示されています。
十年を「姿を消してから」で数える男、重い、重すぎる、でもそういうのが読みたいんだよこっちは。忘れていた過去に何があったのか、行間から滲む熱を噛みしめたい。冷たくされるほど嬉しそうな顔、想像しただけで情緒がもたない。





