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▶ 『癒されに通う狼の国で、赤毛の彼だけが「怖い怖い、人間はんはこれやから」と逃げるので、捕まえたら番になりました』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
逃げる狼と追いかける治癒師。立場逆転の求愛が最高です
舞台は聖戦が終わっても働きづめの日々を送る治癒師アヤ。彼女の唯一の楽しみは、月に一度の狼の国への「もふもふ補給」。里の狼たちは背中に乗せて運んでくれ、撫で放題という天国のような時間。しかし、ひとりだけアヤにだけ冷たい態度を取る狼がいます。赤毛の狼獣人フレキです。
誰にでも愛想がよく、よく笑い、里の人気者。なのに人間のアヤにだけ、笑顔で嫌味を言い、絶対に獣の姿を見せてくれない。「あなた、狼の姿にならないの?」と問えば「怖い怖い。人間はんはこれやから」と笑う。その笑顔の下に何かがあることに、アヤはとっくに気付いているのです。
やがて明かされるフレキの過去。五年前に人間の恋人が病を得て療養のために去っていったこと。「幸せになって」と告げられて、追いかけなかったこと。それ以来、彼は人里に近寄らなくなった。アヤが「治せる」と口にするたび、彼の顔から表情が消える理由。――だったら、あの子は。物語はここから動き出します。
キャラクターの魅力と関係性
ヒロインのアヤは28歳の治癒師。強く、美しく、賢く、ちょっと面白い。働きづめの毎日を月に一度のもふもふ補給で乗り切っている現実主義者で、口癖は「大体のことは治せるもの」。嫌味への耐性が異常に高く、フレキの笑顔の裏に隠された傷を敏感に察知します。
対するフレキは、関西弁でよく笑い、誰にでも優しく、誰のものにもならない男。人型で通していて獣の姿は決して見せない。五年前に人間の恋人を手放して以来、自分では何も決められなくなってしまった。そんな彼に、アヤは「逃げる男は、追いかける。それだけの話でしょう」と宣言します。
また、第1弾のカップルであるエステル&ガルムが登場し、アヤの相談相手であり共犯者として物語を彩ります。三作通して読むと、第1弾の冒頭と本作の結末が同じ場所で繋がる仕掛けも用意されているそうです。
逃げる男を捕まえる。ヒロイン主導の求愛劇
シリーズ初、ヒロインが攻める側。逃げるフレキをアヤが追いかける構図は、従来のTLにない新鮮さに満ちています。「意気地なしの狼には、しっかりしたいい女がついてないとダメでしょう」という開幕の煽り文句からして、もう滾ります。アヤの口の減らなさと、フレキのへらへら笑う胡散臭さの掛け合いが、読んでいて痛快なんだろうなあと想像できます。
もふもふ解禁までの三年間。焦らしに焦らす展開
獣の姿は「弱さの露出」。彼が狼になる意味がこの話の核だと明言されています。獣の姿を見せてくれないフレキに、アヤはどう向き合うのか。もふもふ解禁までの三年間、たっぷり焦らすという構成に、もう期待が爆発しそうです。濡れ場は2本。前半と後半で主導権が完全に入れ替わるというのも、萌えのツボを突かれました。
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