【DLsite専売】会社の先輩と後輩

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会社の先輩と後輩

発売日: 2026/08/21 | 著者: すこぴお | サークル: ジェイ堂

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紫苑

……冒頭から「最初から、俺にしとけ」。解釈一致。これは最初から牙を剥いてる。

雨の夜から始まる、逃げ場のない共犯関係

「会社の先輩と後輩」は、全3話完結のショートストーリー。あらすじ冒頭の「最初から、俺にしとけ」という一文から、この作品が単なるオフィスラブではないことが読み取れる。逃げ出した雨の夜を起点に、完璧な先輩による「甘美で冷徹な飼い慣らし」が始まる構図だ。

仕事のミスで自暴自棄になった後輩が飛び込んだ薄暗いバー。そこで怪しいママの手から救い出してくれたのは、憧れの頼れる先輩だった。しかし安堵も束の間、連れて行かれた先輩の部屋でドアチェーンが掛けられた瞬間に空気が変わる。タイトル通りの「会社」という表面上の関係性と、密室で起きる出来事の落差が鮮烈だ。

「恩義」と「快楽」の首輪――あらすじのこの表現が、本作の関係性の本質を指し示している。一度嵌められたら二度と外せない。逃げ場のない執着が描かれるという点で、後輩の心理がどう揺れ動くのかが最大の見どころになるだろう。

紫苑

「頼れる先輩」の仮面の下が、最初からこれ。……私のツボを的確に突いてくる。

完璧なエリート先輩×流されやすい後輩の力学

先輩は「完璧なエリート」であり、会社では「頼れる先輩」として完璧に振る舞う。しかし部屋に連れ込みドアチェーンを掛けるその行動は、表の顔とは明らかに異なる執着と支配性を示している。「会社じゃ今まで通り、頼れる先輩と可愛い後輩のままでいてやるから」というセリフには、公私を巧みに使い分けながら相手を自分の領域に閉じ込めようとする冷徹さが滲む。

一方の後輩は「流されやすい」と評され、仕事のミスから自暴自棄になり、バーで怪しいママの手に引っかかりかける。そんな状況を救われたことで生まれた「恩義」が、以後の関係を強固に結びつけるのだろう。タイトルの「先輩と後輩」という穏やかな響きとの対比が、この作品の背徳感を際立たせている。

第1話「雨宿りの檻」、第2話「朝露の鎖」、第3話「飼い慣らしの食卓」。各話タイトルの比喩表現からも、関係性が「檻」から「鎖」へ、そして「飼い慣らし」へと段階的に深まっていく様子が予感される。特に第3話では「手料理と酒で胃袋も心も解きほぐされ、自ら堕ちていく」とあり、強制だけではない、後輩自身の意識の変化も描かれるようだ。

紫苑

「自ら堕ちていく」……ここが肝だよね。強制じゃなくて、自分から嵌まりに行く。最高。

「最初から、俺にしとけ」――冒頭の一文が示すもの

「最初から、俺にしとけ」

この作品の冒頭を飾る一文は、読者に衝撃を与えると同時に、その後の展開をすべて予告している。この言葉を発するのが「完璧な先輩」であるという点が重要だ。普段は頼れる先輩として後輩を導く立場の人間が、この瞬間だけは明確に「所有」の意思を表明している。

「最初から」という言葉には、これまでの関係性すらも計画的だったかのような含みがある。偶然の救出劇に見えた雨の夜の出来事も、先輩の視点から見れば「最初から」獲物として定めていた者が罠に掛かった瞬間に過ぎないのかもしれない。この一文が全編を貫くテーマとして機能しており、読者はこの言葉を胸に、逃げ場のない関係性の行方を見届けることになる。

紫苑

「最初から、俺にしとけ」で全てが決まった。この一文だけで100円は安いよ。3部作の完結、気になる。特濃・完全版も……いや、期待してる。

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