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▶ 『父の酒蔵を継いだら住み込みの強面な蔵人頭に『俺は指の腹しか使えん』と麹室で三日三晩汗だくのまま嬲られ続けた末に朝まで注ぎ込まれ孕まされた話』の試し読み・お得なセール状況をチェック!
雪深い酒蔵で紡がれる、不器用な男の静かな執着
父の急逝から二年。27歳の布施あやめが継いだのは、雪深い山あいの小さな酒蔵『穂ノ雪』。帳簿は赤く、蔵人は減り続け、最後に残ったのは住み込みの蔵人頭・篠塚権三ただ一人。194cmの巨体に落ちくぼんだ目、口を開けば「そこ、退いてくれ」だけ。あやめは自分が蔵の邪魔者だと思い込んでいた。
寒仕込みの山場、三日三晩つきっきりで温度を守る麹づくりの当番。大雪で県道は閉ざされ、麹室の中は三十度、湿度は九割。作業着を脱いで肌着一枚で汗を拭ううち、権三の手が止まる回数が増えていった。凍った戸を引くと、外気と三十度の熱がぶつかって湯気が立ち、その中にあの人の背中が立っていた——そんな冒頭から、もう目が離せない。
この作品の何よりの魅力は、言葉にされない感情の層だと思う。権三が積み上げてきた温度記録の余白に、この二年ぶんのあやめの顔色や食事の量が細かく書き付けられていた。彼は決して口に出さない。けれど、その行動の一つひとつが、何年も前から彼女を見続けていたことを静かに物語る。言葉ではなく「記録」という形でしか表現できない男の執着が、本当にたまらないのよね。
体格差だけじゃない——「指の腹しか使えん」男の誠実さ
布施あやめは27歳、151cm。人に強く出られず、断るのが苦手な五代目蔵元。対する篠塚権三は36歳、194cm。八年前に先代に請われてこの蔵へ来た蔵人頭で、強面で口が重く、麹と数字にしか言葉を持たない。この対比だけでもう、体格差の萌えがしっかり担保されている。
しかし彼の本質は、その巨体や強面の奥にある。積み上がった温度記録の余白に、あやめの体調や食事量を細かく記し続けた観察眼。問い詰められて返した「先代に頼まれたからではない」という言葉。そして『俺は指の腹しか使えん』という断り文句。これは単なる性癖の話ではなく、自分の力の量を持て余している男が、相手を傷つけないために選んだ誠実な距離の取り方なのだと思う。
あやめのほうから太い手を取ると、権三は一度ずつ確かめながら指の腹だけで執拗に嬲り、朝の手入れの時間まで何度も奥へ注ぎ込んだ。この「一度ずつ確かめながら」という描写が、彼の性格を象徴している。彼は決して暴れない。自分の力加減を常に意識しながら、相手の反応を確かめるように、丁寧に、執拗に。その不器用なまでの誠実さが、官能の奥にじんわりと甘さを残してくれる。
見どころ
- 温度記録の余白に隠された、二年分の密かな観察:あやめの顔色や食事量を細かく書き付けていた記録は、権三が言葉にできない想いを唯一注ぎ込める場所だった。彼女が気づかないところで、ずっと見続けていた男の執着が発覚する瞬間の切なさは必見。
- 『俺は指の腹しか使えん』という不器用な断り文句:194cmの巨体が自分の力の量を持て余し、相手を傷つけないために選んだ距離感。あやめがその手を取るまでの緊張感と、取った後に解放される熱量の落差がたまらない。
- 三日三晩の麹室という密室の密度:雪で閉ざされた外界、三十度・湿度九割の麹室。汗ばむ肌着一枚の距離で、作業の手が止まる回数が増えていく過程が丁寧に描かれている。逃げ場のない空間が、二人の関係を加速度的に濃くしていく。
こんな人におすすめ
- ✅ 口数の少ない年上の男が、実は何年も前から密かに見守っていた……という執着の裏側にときめく方
- ✅ 体格差がありながらも、力の強い側が「相手を傷つけないために」不器用に距離を取る、その誠実さに弱い方
- ✅ 酒や蔵、職人の世界観を背景にした、大人の男女の静かな熱量を楽しみたい方
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