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「捨てる」と「拾う」の境界線——歪な愛情が始まる予感
家を失った野良猫青年・さくらが、幼馴染のあけるに拾われるところから物語は始まる。さよならも言えずに別れた相手を、あけるは「ずっと探していた」という。その一言だけで、彼の執着の深さが窺える設定だ。
愛情を知らずに育ったさくらに対し、あけるは過保護で激重な愛情をぶつけてくる。戸惑いながらも、絶対に自分を手放さない温もりに少しずつほだされていく——という関係性の変化が、丁寧に描かれそうな予感がある。
キャラクターの魅力と関係性
「愛情を知らずに育った」さくらと、「過保護で激重な愛情をぶつける」あける。この対比が既に完璧だ。孤独に慣れてしまった者と、その孤独を埋めようとする者。二人の温度差が、物語の核になっている。
あけるの「絶対に自分を手放さない」という姿勢は、執着というよりむしろ救済に近い。さくらがその温もりに少しずつ「ほだされていく」過程が、本作の見どころになるだろう。
野良猫青年・さくらの孤独と変化
「野良猫青年」という表現から、人との関わり方に不器用で、愛されることに慣れていない人物像が浮かぶ。愛情を知らずに育った彼が、過保護なあけるの執着に最初は戸惑いながらも、徐々に心を開いていく流れは、読者として見逃せないポイントだ。
「さよならも言えずに別れてしまった」過去があることで、彼の孤独はより深く感じられる。その彼が「本当の愛を知っていく」過程が、本作のテーマと言えるだろう。
執着攻・あけるの激重愛情
「こんなに俺のこと好きなやつと、初めて会った」という言葉が、あけるの感情の全てを語っている。過保護で激重、そして「絶対に自分を手放さない」——この執着は、単なる独占欲ではなく、かつて失った相手への強い後悔と愛情から生まれているように思える。
「愛ってやつを知ってみたい。それはお前が俺に教えて」という台詞は、あける自身もまた愛に不器用であることを示している。二人ともが「不器用」である点が、物語の骨格として機能しそうだ。
まとめ:不器用な二人が辿り着く、本当の愛の形
幼馴染という関係性、再会、そして激重執着。要素を並べるだけで既に私の好みを的確に突いてくる作品だ。「ロマンス公園もうない」というタイトルも、どこか切なくてエモい。
あけるの「激重な愛情」に戸惑いながらも、少しずつほだされていくさくら。二人の不器用な関係性がどう変化し、「本当の愛」に辿り着くのか。電子限定描き下ろし4Pも収録されているとのことなので、本編後の二人の姿も見られるかもしれない。
孤独と執着が交差する、心震える救済BL。これは解釈一致、神作品の予感がする。
