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売り言葉から始まる、芸能界トラブル・ラブ
超人気アイドルの花崎桃李と実力派俳優の多々良賢吾。売り言葉に買い言葉でセックスに至ってしまうという、なんとも刺激的な出発点だ。しかも多々良は「自分が抱かれる側になるとは思ってもいなかった」とあるから、その衝撃たるや想像を絶する。
問題はそれだけではない。多々良はそれ以降「抱く」ことができなくなってしまう。身体的な機能の問題なのか、精神的なものなのかは描かれていないが、花崎への気持ちを認めざるを得なくなるほど、この出来事は彼の中に深く刻まれているようだ。
そして花崎もまた、多々良への恋を自覚する。告白もケンカ腰、付き合うことになっても芸能界での恋愛は一筋縄ではいかない。互いに惹かれ合いながらも、すれ違い、ぶつかり合う。芸能界という特殊な環境が、二人の関係にどう影響していくのか。完結巻ということで、描き下ろしも収録されているのが嬉しい。
ケンカップルな二人の、不器用な恋の行方
多々良賢吾は実力派俳優。実力で評価されてきた男が、年下であろう超人気アイドルに抱かれる側になる。プライドが許さないだろうし、それ以上に自分の身体が反応しなくなったことに戸惑っている。しかし、花崎への気持ちを認めざるを得ないという一文から、彼の感情は確実に動いている。
花崎桃李は超人気アイドル。年下攻めの気配がぷんぷんする。売り言葉に買い言葉でセックスに及ぶような男だが、多々良への恋を自覚してからも告白がケンカ腰というのだから、こちらも不器用極まりない。好きなのに素直になれない、そんな二人の関係性がもう、最高だ。
関係性の重さ、執着、年下攻め。この作品に必要な要素は揃っている。芸能界というフィルターを通すことで、二人の恋愛がより一層ドラマチックに、そして困難なものになっていくのが見える。ハッピーエンドは確定しているだろうが、そこに至るまでの過程が気になって仕方ない。
すべてを変えた、あの一言
この一言で全てが始まったと言っても過言ではない。売り言葉に買い言葉、とはいえ、この言葉が発せられた時点で花崎には多々良への何かしらの感情があったのだろう。責任を取れと言い放つその口調は、挑発的でありながらも、どこか甘えているようにも聞こえる。
多々良がこの言葉に応えてしまったことで、二人の関係は決定的に変わった。身体の関係が先に来て、感情が後から追いつく。現実の恋愛でもよくあることだが、この作品ではそれが非常にドラマチックに描かれそうだ。この一言が二人の運命を変えた、まさに分岐点となるセリフである。





