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発売日: 2026/09/11 | 著者: 青井うえ
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ちょっと待って。妄想の相手が目の前にいる状態で、その人に見せるって……冷静でいられるわけないじゃないの。しかも「俺の顔に跨って」って、あなたが言うの? もう……第3巻、これは夜更かし確定ね。
「本物」が目の前に来たとき、妄想はどこまで耐えられるのか
ゆかりは普段、妄想の中の國沢を相手にひとりで愉しむ時間を持っている。そんな彼女が、よりによってその國沢本人の面前で、ある行為を見せることになってしまう。偽物で慣れているはずのことが、本物を前にした途端に機能しなくなる——この構図がまず、たまらなく良いのよね。
緊張で集中できないゆかりに対し、國沢がさらに畳みかけるように「俺の顔に跨って」と要求してくる。逃げ場を用意するどころか、むしろ距離を詰めてくる。彼が何を「本物」として味わおうとしているのか、その執着の向きがじわじわと見えてくる展開になっているわ。
本作は電子累計300万DLを突破したシリーズの第3巻。収録は14〜19話に加え、描きおろし6P、電子限定の描きおろし7P、さらに特典ペーパーまで付く。妄想と汁気、そしてもどかしさが同じ温度で混ざり合う、大人のためのラブストーリーよ。
「本物を味わってくれ」って台詞、さらっと読むと強気なのよ。でもこれ、味わう側のゆかりが崩れていくのを前提にした言葉でしょう。そういう設計、私は好きよ。
見どころ
- 妄想と現実のギャップが生む、集中できない焦り:ひとりの時間なら成立していたはずのことが、本物を前にすると途端に崩れる。この落差そのものが、ゆかりの動揺を丁寧に描き出しているわ。
- 國沢の要求がエスカレートしていく過程:見せるだけでは終わらず「俺の顔に跨って」と踏み込んでくる。彼が何を求め、どこまで本気なのかが、要求の強度とともに迫ってくるのよね。
- 第3巻ならではのボリューム:本編14〜19話に加え、描きおろし6Pと電子限定の描きおろし7P、特典ペーパーまで収録。物語の熱が高まる中盤を、描き下ろし込みで味わえる構成になっているわ。
こんな人におすすめ
- ✅ 妄想の中で愉しんできた相手と、現実で向き合うことになった瞬間の、あの空気の変わりようを味わいたい人
- ✅ 相手の要求がどんどんエスカレートしていく過程に、じれったさと同時に背筋がぞくつく感覚を求める人
- ✅ 密室でふたりきり、逃げ場のない距離感の中で進む大人のラブストーリーを、描きおろし込みのボリュームで読みたい人
「本物を味わってくれ」——この一言に、國沢の余裕と、ゆかりを逃がさないという意志が同時に乗っているのよね。妄想で済ませてきた女が、現実の熱を前にどこで折れるのか、あるいは折れないのか。300万DLという数字も納得の、じれったさの質がとても好み。第3巻で関係がどう動くのか、私も静かに見届けたくなっているわ。





